その一

横島達がそんな調子でドタバタしていると…

ハルナやアヤカやのどか達は、ネギの告白について騒いでいた


そんな時…

ネギが古の前に立っていた

横島達やアヤカ達は視線をネギに集めて見つめていた


「あのー それでさっきは途中だったんですけど… 改めてくーふぇさんにお願いしたいことが…」

ネギは真剣な表情で古に話しかけた

「しまったぁ とう本気の告白タイムー!!」

ハルナは小声で話した

アヤカ達もかなり興奮してネギを見ていた

「あの… くーふぇさん… 僕に… 中国拳法を教えてください!」

ネギは拳を握り締め力強く話した

「へ…?」

アヤカ、ハルナ、のどか

そして、横島に抱きついていたまき絵も呆然とネギを見ていた…


横島達は苦笑いしてそんなネギやアヤカ達を見ていた

「そんなことだと思ったよ…」

横島は苦笑いしたまま呟いた

「ですよね…」

なんとなく想像が出来ていた刹那も苦笑いしていた

「ネギ君は一生懸命やな~」

木乃香は感心したように話した

その頃ネギ達は…

「ほう… 中国拳法」

古はネギを見つめて考えていた


「はい! 僕はちょっと事情があって体術を覚えたいんです。 この前戦ったコタローって子もすごく強くて…」

ネギは魔法関係は話さなかったが古に説明した

「つまり強くなりたいアルね?」

古は微笑んで話した

「はい!」

ネギは力強く返事した

「ハハハ オーケーアルよ 強い男は大好きアル」

古は嬉しそうにネギの肩をバンバン叩いた


そんな時…

「人騒がせですわ!」

勝手に勘違いしたアヤカやハルナが、古を追いかけまわしていた…


「なんだ 違ったんだ~」

まき絵は苦笑いして言ったが、横島の隣から離れることは無かった…


「ネギより、横島さんの方が問題よね…」

いつの間にか、まき絵に懐かれてる横島を見て明日菜が苦笑いしていた


その後は

横島に木乃香、刹那、夕映、明日菜、のどか、ネギ

と一行でエヴァの家に向かうことになった…


まき絵が横島と一緒に居たそうだったので、横島だけ別行動でエヴァの家で待ち合わせした


横島がエヴァの家に着くと、すでに木乃香達は着いていた

茶々丸と木乃香は夕食の用意を始めていた

「おじゃまします」

横島が入ると、ネギがエヴァに試験内容を聞いていた


「うむ… 坊やは中国拳法を始めるんだろ? それで、茶々丸に一撃入れれるのを第一試験にしよう」

エヴァは今日の騒ぎの話を聞いて考えた結果、体術の試験を第一にすることにしたらしい


「第一試験ですか?」

ネギは試験が複数あるのに驚いて聞いた

「そうだ… あと試験はもう一つある。 それは当日まで秘密だ」

エヴァはニヤリと笑って話した

「それは面白いな~」

横島は二人の会話に入っていった

「ネギは基本的な体術が、全くないからな… 魔法使いでも体術は必要だよ」

横島は当然のように話した


「そうですが…」

ネギは相手が茶々丸なことに困惑していた

「ネギ先生では茶々丸さんが相手で、一撃当てるのは無理なのでは…?」

話を聞いていた刹那が横島に聞いてきた

「ああ、単純に戦うならな…ネギ、どうやって一撃当てるか、考えるのも試験だよ」

横島は刹那の疑問に答えて、ネギにヒントを与える

「考える…」

ネギは横島の言葉に考え込む

「ヒントはそこまでだ… 坊や、茶々丸は強いぞ? 今のお前では一撃を当てるのは無理だ 遠慮は無用だ」

エヴァは横島が必要以上にヒントを与える前に釘をさした


「お食事が出来ました」

そんな中…

茶々丸と木乃香と夕映がたくさんの料理を持って現れた


「おっ うまそうだな~」

横島はたくさん並んだ料理を見て言った

「茶々丸さんと料理するのは楽しかったえ~」

木乃香は横島の隣に座ってニコニコと話した

「二人共プロ並だからな~ すごいよ。 俺の食事の8割は、木乃香ちゃんか茶々丸ちゃんの料理だからな~ 本当に感謝してるよ」

横島は木乃香と茶々丸を見て微笑んだ

「いえ… 私は当然のことですから…」

茶々丸はモジモジと照れながら言った

「横島さんが美味しく食べてくれるから嬉しいわ~」

木乃香は幸せそうに微笑んだ


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