▼2010Wカップ記念

横島には二人に凄まれる覚えが全く無い。
しかし横島の心の弁解も虚しく、修羅二人による愛のムチという名の折檻が始まった。

「「こんの…、浮気ものーっ!!」」

「あ、あの…」

目の前でいきなり見せられたスプラッタ劇場にすっかり怯えてしまった少女の声
は、修羅二人には届くことはなかった…

それから10分程経ってようやく落ち着いたルシタマの二人は、先程横島と話して
いた少女がオロオロしながらもまだそばにいることに気づいた。

「どうしたの?」

ルシオラは英語で優しく話し掛けた。
幸い南アフリカは英語も公用語として通用するのだ。


実は横島とタマモの二人で始めた店『狐の油揚げ屋』は繁盛し、今では外国人の常連客も増えた。
始めはボディランゲージでなんとか対応していたが、ルシオラが無事復活した後は
彼女に教えてもらったので横タマも日常会話くらいなら英語をしゃべれるようになった。
ルシオラの豊富な知識の中にはしっかり英会話も含まれていたのだ。

閑話休題

    
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