▼2010Wカップ記念

さて、気を取り直した三人は仲良くならんで公園を散歩していた。

「ねぇヨコシマ、あれは何?」

蛍っ娘は知的好奇心が溢れているご様子。

「ねぇ忠夫、あれ美味しいのかしら?」

狐っ娘は食欲を抑えられないご様子。

二人は同じタイミングで横島に尋ねる。
が、さっきまでそこにいた筈の男の姿が見当たらない。

((まさかっ))

何かに気づいた二人はさっと辺りを見回す。

((居たっ!))

二人の視線の先には、少女に話し掛けている横島…
年は15¸6才位だろうか?

ルシオラとタマモのこめかみに特大の井桁が浮かぶ。

「な~にしてるのかな、ヨコシマ…」

横島が振り向くと、笑顔のルシオラが居た。
ただし、目は全く笑っていないが。
しかもその後ろではタマモが無言で佇んでいる。
背後に無数の狐火を浮かべながら…

(わ、ワイが何したっちゅうんじゃーっ)

 
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