▼2010Wカップ記念
勘違いが止まらないルシオラは横島の胸元を掴むと、ガックンガックンと力いっぱい前後に揺さぶる。
「ちょ、おまっ、やめ……ぐぇ」
最後の方で何やら潰されたカエルの鳴き声のようなものが聞こえたが、それをしっかり無視してタマモがルシオラに話しかける。
「ねぇルシオラ、これなんて書いてある?」
そこでようやく手を止めたルシオラ。
手元をよーく見てみると、完全にグロッキー状態の男が一人。
しかし悲しいかな今はタマモの方を向いているため気づいてもらえそうにない。
まぁ死にはしないだろう、横島だし…
手を止めたルシオラはタマモが持っているスポーツ新聞をチラッと見て答える。
「ダブルカップにほんだいひょう、ヨハネスブルクにとうちゃく」
「やっぱり…。これ、ダブルカップじゃなくて『ワールドカップ』て読むのよ」
「ワールド、カップ…?」
「そ、ワールドカップ」
「………なに、それ?」
「…サッカーの世界大会のひとつ」
「胸の大きな人達の集まりじゃないの??」
「ちょ、おまっ、やめ……ぐぇ」
最後の方で何やら潰されたカエルの鳴き声のようなものが聞こえたが、それをしっかり無視してタマモがルシオラに話しかける。
「ねぇルシオラ、これなんて書いてある?」
そこでようやく手を止めたルシオラ。
手元をよーく見てみると、完全にグロッキー状態の男が一人。
しかし悲しいかな今はタマモの方を向いているため気づいてもらえそうにない。
まぁ死にはしないだろう、横島だし…
手を止めたルシオラはタマモが持っているスポーツ新聞をチラッと見て答える。
「ダブルカップにほんだいひょう、ヨハネスブルクにとうちゃく」
「やっぱり…。これ、ダブルカップじゃなくて『ワールドカップ』て読むのよ」
「ワールド、カップ…?」
「そ、ワールドカップ」
「………なに、それ?」
「…サッカーの世界大会のひとつ」
「胸の大きな人達の集まりじゃないの??」