「だって横島は優しすぎるもの。
アンタは除霊対象の心も救おうとするでしょうけど、美神さんはお金にしか興味が無い。
私があの人にいきなり殺されかけたのを、横島が助けてくれたのがいい例ね…
GSとしてなら美神さんみたいな人のほうが成功するのかもね！？」

「でも今日のあの子は間違いなくアンタに感謝していたわ。
あの尻尾みた？アンタにじゃれ付くバカ犬みたいだったわよ！？」

そんなタマモの言葉を聞き、また何かを考え込み横島。
それを察したのか

「アンタにとって何が一番大切でこの先何をしたいのか、いい機会だからゆっくり考えてみたら？」

とタマモが諭すように問いかける。

「そうだな、そうしてみるか…」

タマモにそう言われ、横島もこの際だからじっくりいろいろな事を考えてみることにしたようだ。

タマモもこれ以上は横島が自分自身で考えることと理解しているので

「それじゃ、私は帰るわ」

と言って席を立ち、玄関へと向かう。

「あぁ、ありがとな。気をつけて帰れよタマモ」