▼狐の夢・第3話の弐
「さぁ、行くわよっ!」
美神が力強く言い放ち玄関のドアに手をかけた瞬間、
「GAHoooAA!!」
咆哮とともに魔物が襲い掛かってきた。
「危ないっ、美神さんっ!!」
咄嗟に美神を庇う横島であったが、魔物をかわし切れずに弾き飛ばされてしまう。
「ぐはっ!」
一瞬息が詰まるが、どうやら深刻な事態は免れたようだ。
「大丈夫、横島クン!?」「横島っ!!」
美神とタマモが心配そうに声をかけてくる。
軽く手を上げ無事を知らせ二人の下へ合流しようとした横島の目に、ふと何かが映る
それは朽ちかけているが犬小屋のようであった。
よく見ると形が歪なのでおそらくは手作りなのだろう。
小学生くらいの子供の字だろうか、泥に塗れてしまっているが手書きで「こじろうのいえ」と書かれたプレートも見える。
(犬……か!?)
美神が力強く言い放ち玄関のドアに手をかけた瞬間、
「GAHoooAA!!」
咆哮とともに魔物が襲い掛かってきた。
「危ないっ、美神さんっ!!」
咄嗟に美神を庇う横島であったが、魔物をかわし切れずに弾き飛ばされてしまう。
「ぐはっ!」
一瞬息が詰まるが、どうやら深刻な事態は免れたようだ。
「大丈夫、横島クン!?」「横島っ!!」
美神とタマモが心配そうに声をかけてくる。
軽く手を上げ無事を知らせ二人の下へ合流しようとした横島の目に、ふと何かが映る
それは朽ちかけているが犬小屋のようであった。
よく見ると形が歪なのでおそらくは手作りなのだろう。
小学生くらいの子供の字だろうか、泥に塗れてしまっているが手書きで「こじろうのいえ」と書かれたプレートも見える。
(犬……か!?)