その頃横島も自分のアパートで目を覚ました。

ふと視線を横にずらすと、心配そうな顔をしたおキヌとシロの姿が映った。

「心配かけてごめんな…」

と横島が声をかけると、二人はようやく安心したようで涙を浮かべながら抱き付いてきた。

普段なら「ワイは、ワイはーーーーーっ」となるところだが、女子供にはめっぽう優しい横島なので二人が落ち着くまでそっと抱きしめていた。

しばらくしてようやく落ち着いたのか、おキヌとシロの身体が横島から離れた。

二人とも少し恥ずかしいのか、顔がほんのりと赤かった。

そんな二人に横島がもっともな疑問をぶつける。

「あ、えーっと、あの後どうやってここに？」

その問いに対し、おキヌが今までのことを話した。