▼狐の夢・第2話の参

どうやら美神の心の中はタマモにはお見通しだったようだ。

「この格好が今の私にとっては一番自然で楽なんだけど…
まぁいいわ。で、『仕事の時』は横島の前では変化してればいいのね?
わかったけどそのかわり…」

タマモが代替案を出してきたので、美神は何を言われるのかと身構えたが

「変化してると余分な力を使うから疲れるのよ。
だから食事の時のお揚げの量、増やしてね?」

そんなタマモらしい提案に美神はホッとしたのか
「おキヌちゃんに伝えておくわ」と言って了承する。

そう、美神は強調されたある部分を聞き流してしまったのだ。

こうしてまんまとタマモは抜け穴だらけの約束と、お揚げの増量を勝ち取ったのであった。

タマモ、おそろしい子っ!
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