▼狐の夢・第2話の参
『狐の夢』第2話の参
「オーナー、タマモさんが目を覚まされました」
人工幽霊一号が美神に報告を入れる。
「わかったわ、ありがと」
美神はそう答えを返し、タマモの様子を見るために階段を登って行く。
コンコン……
「やっと気が付いた?ったく、心配かけるんじゃない……わ……よ…!?」
ドアを開けた瞬間、美神は固まってしまった。
「ごめん…」
どれだけ美神達に心配をかけたか理解しているタマモは素直に頭を下げる。
が、その後いくら待っても美神から次の言葉がない。
タマモが顔を上げると、そこには金魚のようにパクパクと口を開け閉めして呆然と美神が突っ立っていた。
ブルブルと震える美神の指が、部屋に置いてある鏡とタマモの間を行ったり来たりしている。
(鏡を見ろってことかしら?)
「オーナー、タマモさんが目を覚まされました」
人工幽霊一号が美神に報告を入れる。
「わかったわ、ありがと」
美神はそう答えを返し、タマモの様子を見るために階段を登って行く。
コンコン……
「やっと気が付いた?ったく、心配かけるんじゃない……わ……よ…!?」
ドアを開けた瞬間、美神は固まってしまった。
「ごめん…」
どれだけ美神達に心配をかけたか理解しているタマモは素直に頭を下げる。
が、その後いくら待っても美神から次の言葉がない。
タマモが顔を上げると、そこには金魚のようにパクパクと口を開け閉めして呆然と美神が突っ立っていた。
ブルブルと震える美神の指が、部屋に置いてある鏡とタマモの間を行ったり来たりしている。
(鏡を見ろってことかしら?)