▼狐の夢・第2話の弐
どうやら説明が長くなりそうなのを感じ取ったのか、それとも難しい話が苦手なのか、タマモがルシオラの言葉を遮った。
「あらためてよろしくね。私はルシオラ、アシュ様に造られた蛍の化身よ」
「こちらこそ。私はタマモ、金毛白面九尾の狐よ」
そうお互いに挨拶をした後、ルシオラはいきなり頭を下げた。
「さっきはヨコシマを助けてくれてありがとう。
タマモちゃんが助けてくれなかったら、ヨコシマはあそこで間違いなく死んでいたわ」
そうお礼を言う声色には、もう少しで彼を失ってしまっていたかもしれない怯えと、
心からの感謝の色が見えた。
それに対してタマモは
「別にお礼なんていいわよ。横島がいなくなって悲しいのは私も一緒だし……」
と、小さな声で呟く。
「あらためてよろしくね。私はルシオラ、アシュ様に造られた蛍の化身よ」
「こちらこそ。私はタマモ、金毛白面九尾の狐よ」
そうお互いに挨拶をした後、ルシオラはいきなり頭を下げた。
「さっきはヨコシマを助けてくれてありがとう。
タマモちゃんが助けてくれなかったら、ヨコシマはあそこで間違いなく死んでいたわ」
そうお礼を言う声色には、もう少しで彼を失ってしまっていたかもしれない怯えと、
心からの感謝の色が見えた。
それに対してタマモは
「別にお礼なんていいわよ。横島がいなくなって悲しいのは私も一緒だし……」
と、小さな声で呟く。