▼狐の夢・第2話の壱

横島にとってそれは聞きたくてたまらなかった声。

しかし彼は目を開けることが出来なかった。

その声が聞こえた瞬間暖かく力強い光が森全体を包む。

その光が消えた後にはこの森を支配していた邪な空気は霧散し、浄化された正常な空気に戻っていた。

それを肌で感じ安心したのか、横島はついに意識を手放すのであった。
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