「いらっしゃいませ」

お決まりの台詞とともに運ばれてきたお冷を半分のみ干したところでようやく刀子は落ち着くことが出来たようだ。

「あれ、たしかシスター・シャークティーでしたよね？　先日もご一緒にいらっしゃった……」

「あら、覚えていてくださったのですね。　先日はご馳走様でした。　とてもおいしかったのでまた刀子と一緒に寄らせていただきました。
それと、シャークティーで結構ですよ。　どうやら刀子もずいぶんとお世話になっているみたいですし」

「わかりました、シャークティーさん。　あ、そういえば先日は自己紹介もしていませんでしたね。　
改めまして、この店のオーナーの横島です。　今後ともよろしくおねがいしますね」

「ねえ横島さん、刀子のことなんだけど、忙しいのを口実に夕食は主に外食か店屋物、酷いときにはコンビニ弁当やそれすらも抜いちゃうことがあるの。
それって健康にも良くないし、第一お肌の大敵だと思いません？」