▼ネギまR 異伝 『横島くん家の刀子さん!?』

「だから今からあなたとあのマスターとの仲を進展させるために彼のお店に行くのよ。 任せておきなさい」

刀子の動揺など知ったことかと言わんばかりにシャークティーは横島の喫茶店へ歩を進めていく。

同じ年代の女としてちょっと、いやかなり悔しいが今の刀子を言い表すなら『ピッチピチ』が正に当てはまるだろう。

シャークティーは今この状態の刀子と横島を引き合わせれば少なくともお互いが意識しあい、そのうち交際に発展するのではないかと考えていたのだ。
少なくとも刀子が横島を意識しているという認識を彼に持ってもらうだけでも一歩前進とも考えていた。

仕事においては生真面目なシャークティーも、プライベートでは何気に同僚思いであった。

だが「任せておきなさい」と言われた刀子は落ち着いてなどいられるはずがなかった。

顔が真っ赤になっているのを十分理解していた彼女は平常心に戻すのに必死になったいたが、死に物狂いで習得した神鳴流の技も心得も今この瞬間には全く効果がない。
それどころか、どんどん横島の店が近づいてきている。
  


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