▼狐の夢・第一話参

まず手始めに、108種類ある『煩悩直撃弾』のうちの1番・2番を同時に使用する。

「ねぇ横島、なんで話してくれないの?」
瞳をウルウルさせて上目使いで問いかける。

「うっ、それは……」

効果はすぐに現れたようだ。
先程までは当たり障りのない理由をつらつらと並べていた横島が急にどもりはじめ、汗をダクダクと流し始めたのだ。

普段きつねうどんを奢らせる時はこの『煩悩直撃弾』略して『煩直』1番・2番でカタがつくのだが、今回の横島城の守りは堅かった。
なぜなら、タマモが『煩直作戦』に切り替えた瞬間に彼の掲げるジャスティス『ロリ否定』が防衛部隊として心の城壁に緊急配備されたからである。

しかしタマモは攻撃の手を緩めなかった。
『煩直』3・4・5番を立て続けに使用する。
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