見覚えのある路地に差し掛かり、なんとなく行き先が解かった刀子はシャークティーに再度問いかけた。

「ねぇシャークティー、もしかして今から行こうとしてるお店って……」

「えぇ、この前あなたに連れて行ってもらったお店よ」

「やっぱり……　ところでどうしてあのお店なのかしら？」

自分の予想が当たっていた刀子ではあるが、なぜいきなりシャークティーが自分をここに連れてきたのかが解からなかった為理由を尋ねたのだが、
その答えは刀子の想像もしないことであった。

「自信を持ちなさい、刀子。今のあなたなら10代の娘にも負けないわよ」

「はぁ！？」

刀子にはシャークティーの行っている意味がいまいち理解できなかった。