▼狐の夢・第一話参
(誰だこんな時間に!? ったく…)
横島がそんなことを考えていると
「横島、いるんでしょ? 開けてよ」と声が聞こえた。
「ん、タマモか?」と言いながらドアを開ける。
彼の予想通りそこには見慣れた金髪ナインテールの少女が立っていた。
「どした、こんな時間に?」
と尋ねる横島には答えず、彼女はトコトコと部屋に上がりこみ卓袱台の前にポスンと座る。
「おいおい……」
少々呆れ顔で声をかける横島に向かって真剣な眼差しを向け、彼女は問いかけてきた。
「なんで泣いてたの?」
「何のことだ?」
「惚けないで! 私はまじめに聞いてるの。だからアンタも真面目に答えてよ」
「別に大した事じゃない。目にゴミが入っただけだって」
「嘘ね」
そんなやり取りがしばらく続いたがなかなか本当のことを話さない横島に対し、正面突破では無理だと感じたのかタマモは作戦の変更を決めた。
『対横島煩悩直撃大作戦』の発動である。
横島がそんなことを考えていると
「横島、いるんでしょ? 開けてよ」と声が聞こえた。
「ん、タマモか?」と言いながらドアを開ける。
彼の予想通りそこには見慣れた金髪ナインテールの少女が立っていた。
「どした、こんな時間に?」
と尋ねる横島には答えず、彼女はトコトコと部屋に上がりこみ卓袱台の前にポスンと座る。
「おいおい……」
少々呆れ顔で声をかける横島に向かって真剣な眼差しを向け、彼女は問いかけてきた。
「なんで泣いてたの?」
「何のことだ?」
「惚けないで! 私はまじめに聞いてるの。だからアンタも真面目に答えてよ」
「別に大した事じゃない。目にゴミが入っただけだって」
「嘘ね」
そんなやり取りがしばらく続いたがなかなか本当のことを話さない横島に対し、正面突破では無理だと感じたのかタマモは作戦の変更を決めた。
『対横島煩悩直撃大作戦』の発動である。