ネギまＲ　異伝　『横島くん家の刀子さん！？』

「なんや、呼び出されたと思ったら相手は女子（おなご）かいな。ホンマは女子供には手ぇ出したないんやけどな、
これも命令やさかい堪忍したってや。楽に逝かしたるさかいに」

「…………」

月の光も届かない暗い森の中で、誰かに召喚されたらしい異形の者たちの中のリーダー格ぽい大鬼が流暢な関西弁で話しかけてくるが、
話しかけられた方は無言を貫く。

一対多

異形の者たちに囲まれながら、『葛葉　刀子』は己の判断ミスを今更ながら悔やむ。

相手の数が多いのは事前の情報で聞いていたはずだった。
数は多かったが自分の持つ技を繰り出し、戦闘が始まった当初の戦いは互角。

だが相手の数に任せた攻撃に徐々に押し込まれつつある。
そこで彼女はスーツのポケットに忍ばせていた符も使いながらなんとか相手の攻撃をかわし、隙を見つけては反撃し召喚された相手を倒していく。

（いけるっ！）