▼竜神様はお年頃

みんながしがみついたのを確認した瞬間、横島は「転」「移」の文珠を発動させ
一気に妙神山まで飛んだ。

(ヤバイヤバイヤバイ……
小竜姫さま、今助けに行きますっ!!)

横島は焦る気持ちを抑えることができなかった……

【妙神山】

ドンッ! ドンッ!

2発の銃声が響き渡る。

しかし

「シッ!!」
という吐息と共に振るわれた神剣により先程の銃弾は2発とも切り落とされた。

だかまだ油断は出来ない。
相手の射撃の腕はかなりのものだ。

(くっ、このままでは…)

赤い髪の大学生位の外見の女性は神剣を構えながらも内心は焦りを感じていた。

「くくくっ。いつまで耐えられるかな、小竜姫。 超加速の使えないお前に勝ち目はないぞ!?」
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