▼竜神様はお年頃

だがその意見はあっさりと却下される。

「いんや、あんの覗き魔駄目神には散々世話になってるからな。
もすこし困らせてやる位がちょうど良いんじゃっ!(小竜姫さまとのことをこの二人にバラしやがってーっ」

この男、彼女に対していろいろと思うところがあるらしい。
が、相変わらず学習しないのが横島テイスト。
今日も思考はダダ漏れだ。

「「ヨコシマ(忠夫)、どうやらもう一度拷m… じゃなかった、話し合いが必要かしら!?」」

「ビクゥッ!!」

二人のとってもキレイな笑顔(ただし目は笑っていない)を見た瞬間に己の負けを悟った横島は、
余程怖かったのか随分慌てたご様子。

「わ、わいが悪かった。堪忍やーっ!」

勢いよくテーブルに手をつき、頭を下げた。

「ゴンッ!!」という大きな音が辺りに響き渡る。

「ヨコシマ、大丈夫?」

なかなか頭を上げない横島を気遣い、ルシオラが声をかける。

しかしそれでも横島は頭を上げる様子が無い。
タマモもルシオラも、これは流石におかしいと横島の横顔を両側から覗き込む。
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