▼竜神様はお年頃

好戦的な笑みを浮かべた表情。
手には得意な武器なのだろう、銃が握られている。

「……ここでは被害が大きくなります。
どうしてもやる気ならばついて来なさい」

小竜姫がそう言い歩きだすと、

「クククッ、いいだろう。案内しろ」

小竜姫とやり合えるのが楽しみで仕方がないというような感じで素直に後に続く。

妙神山修業場に張られた結界の中、小竜姫は愛用の神剣を鞘から抜き全身に竜気を纏いながら油断無く構える。

対する相手も小竜姫を警戒してか、動きがない。
ピリピリとした緊張感の中、先に小竜姫が仕掛けた。

「妙神山修業場管理人、小竜姫。参るっ!!」


【チベット】

「「「なんだ(なに)、これ??」」」

「目玉、かしら?」
「目玉、よね…!?」
「目玉、だな……。 空から降ってきたし、これが探しモノの天眼石か?」

上から順番にルシオラ、タマモ、横島の台詞だ。

昼食をとる為に入ったレストランの窓際の席で、横島たちは先程拾ったモノについて話し合っていた。

「これ、どうみても『天眼石』じゃないわよね……」
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