▼竜神様はお年頃
ヒャクメがこんな顔をしている時はたいてい碌でもないことを考えている、
と長年の付き合いで理解している小竜姫は内心少し焦りながらもすっ惚けることに決
めた。
「特に何もありませんよ。というか、なんですかその顔は?」
しかしながら相変わらず惚けるのがヘタというか、嘘がつけない小竜姫。
その頬はほんのりと赤く染まっている。
夕陽のせいだけではないのは一目瞭然であった。
「そうなのね~!? でも最近ある人が来るときは決まって機嫌が良いのね~。どうしてなのね?」
じわりじわりと小竜姫を追い詰めていくヒャクメ。
「な、なんのことです…」
かろうじて冷静さを保つ小竜姫。
しかし内心は既に警戒警報が鳴りっぱなしである。
「その人と話している時の小竜姫は、まるで恋する乙女みたいなのね。
端から見ていると背中が痒くなるくらいなのね~」
ヒャクメの言葉を聞いていた小竜姫は、顔を真っ赤に染め上げ俯いていた。
よく見ると、肩がプルプルと震えている。
羞恥によるものか、はたまた怒りによるものかは計り知れないが。
と長年の付き合いで理解している小竜姫は内心少し焦りながらもすっ惚けることに決
めた。
「特に何もありませんよ。というか、なんですかその顔は?」
しかしながら相変わらず惚けるのがヘタというか、嘘がつけない小竜姫。
その頬はほんのりと赤く染まっている。
夕陽のせいだけではないのは一目瞭然であった。
「そうなのね~!? でも最近ある人が来るときは決まって機嫌が良いのね~。どうしてなのね?」
じわりじわりと小竜姫を追い詰めていくヒャクメ。
「な、なんのことです…」
かろうじて冷静さを保つ小竜姫。
しかし内心は既に警戒警報が鳴りっぱなしである。
「その人と話している時の小竜姫は、まるで恋する乙女みたいなのね。
端から見ていると背中が痒くなるくらいなのね~」
ヒャクメの言葉を聞いていた小竜姫は、顔を真っ赤に染め上げ俯いていた。
よく見ると、肩がプルプルと震えている。
羞恥によるものか、はたまた怒りによるものかは計り知れないが。