▼狐の夢・第一話の弐
「さぁ? 何でそう思うのよ」
努めて冷静な声で美神が問いかけてくる。
チラッとおキヌをみると彼女は唇をかんで俯いてしまっている。
よく見ると美神も似たようなものだ。
(何か知ってて隠してるわね、でもそんな顔をしてちゃバレバレよ。まだまだ甘いわね)
タマモはそんなことを考えながらも
「別に。ただなんとなくよ…」
と表情を変えずに美神に答えた。
それに対し「あっそ」と短く答える美神であったが、その心の中はただ単に興味が無いだけなのか、はたまたこの話題に触れてほしくないのか。
恐らくは後者だろうが…
この場にいたのが美神だけだったならこの会話はここで終わっていたかもしれないがここにはもう一人『横島LOVE』な巫女少女がいる。
彼女はここで引き下がらなかった。
「なにかあったの、タマモちゃん?」
そんな彼女の問いに対してもタマモはやはり
「別になんでもないわ」とそっけなく答えを返す。
努めて冷静な声で美神が問いかけてくる。
チラッとおキヌをみると彼女は唇をかんで俯いてしまっている。
よく見ると美神も似たようなものだ。
(何か知ってて隠してるわね、でもそんな顔をしてちゃバレバレよ。まだまだ甘いわね)
タマモはそんなことを考えながらも
「別に。ただなんとなくよ…」
と表情を変えずに美神に答えた。
それに対し「あっそ」と短く答える美神であったが、その心の中はただ単に興味が無いだけなのか、はたまたこの話題に触れてほしくないのか。
恐らくは後者だろうが…
この場にいたのが美神だけだったならこの会話はここで終わっていたかもしれないがここにはもう一人『横島LOVE』な巫女少女がいる。
彼女はここで引き下がらなかった。
「なにかあったの、タマモちゃん?」
そんな彼女の問いに対してもタマモはやはり
「別になんでもないわ」とそっけなく答えを返す。