「うわぁっと、何だねずみかと思ったら、こいつモモンガ？」

横島はそう言いながらモモンガの頭を撫でてやる。

「結構かわいいな…ってエヴァちゃんたちどうしたの？」

「どうしたも何も、プッくく…お前の影法師はその下等動物なんだぞ」

「確かに可愛いですけどね」

「僕も初めて見るケースですね」

横島は気に入ったようだったが現状が現状だけに三人は何とも言えない表情をしていた。

と言うかエヴァは半分笑っていた。

「コイツがあれに勝てるのか？‘ガブッ’…っ痛！」

エヴァはそれの首根っこを摘む。

ジタバタするモモンガはエヴァの指を噛み再び飛び上がった。

『気安ク掴ムナヨ！』

「モモンガが喋った！」

「あれ影法師って喋ったかな？」

「そんな事はどうでもいい！動くなよ切り刻んでやる！」

『ヤレルナラヤッテミタラ？』

そして壮絶な鬼ごっこが始まった、美神が苦戦している近くで。

「あんたたち、いい加減援護しなさいよ！」

「「「「『あっ！』」」」」