『何者だ！』

それを見た残りの魔物が身構える。

「…せねぇ」

「何を言ってやがる！」

「彼女を世界と引き換えなんかにさせねぇって言ってんだよ！」

「ケッ、だから何だってんだ、やっちまえ！」

そう言って魔物たちは横島に襲いかかった。

「伸びろ！ハンズオブグローリー、そしてなぎ払え！」

『ぐぎゃー…』

刹那、腕の一閃により魔物たちを切り裂く。

「す、凄い！」

その戦いに見入っていた少女は横島へと近づいていく。

「あの…どうもありがとうございました」

「良かった…」

その言葉に少女を抱き締めながら答える。

「君を守れて…良かった」

「えっ？」

「これからは俺が君を守るから…」

少女はそれを聞き、緊張の糸が切れてしまう。

「ぐすっ、ありがとう！ありがとう…」

暫く２人は抱きしめ合っていた。