「僕は魔族で管理人代理なもので…ところで大丈夫ですか？」

呼びかけられた横島は今だジークの手を掴んでいた。

「あっ、ゴメン///」

我にかえって慌てて手を離す横島。

「どうしたんですか？」

ジークはその様子に心配したように尋ねる。

「大方コイツは管理人を美人の未亡人とでも勘違いしててお前を見てがっかりしたんだろ」

「ちが……いや実はそうなんすよ！」

エヴァの指摘に動揺してしまう横島であった。

「まあそれはいいとして、ジークフリードと言ったか？貴様が管理人代理なら正式な管理人はどうした？」

「ああ、それアタシも気になってたのよね」

「本当の管理人は竜神なんですが、神魔間の職場交流のテストケースとして僕が選ばれて来たんですよ」

「何というか人間臭い話ですね…」

だが、それもエヴァと美神のジークへの質問により話題は移り、一行は修行場へと進む。

『我らの存在意義って何？』

『言うな、左の…』

原作唯一の見せ場を潰された二鬼を残して。

―続く