「（あわわわ、顔が唇が近い）だ、大丈夫、ありがとう横島さんは優しいんですね」

内心動揺しつつも、気遣いに笑顔で応える、その美しい笑顔を見た横島も顔が真っ赤になる、そして見つめ合う二人の間に甘い空間が流れる…訳はなかった

『お主らワシを忘れておるじゃろ！』

「って、老師何故ここに？半年位先まで帰って来れなかったのではなかったのですか？」

猿に睨まれた竜は汗だくとなっていた。

『なーに可愛い弟子を驚かそうと早く帰って来ただけじゃよ…』

「流石老師！弟子冥利に尽きます！」

ひたすらに老師を持ち上げる小竜姫。

暫くすると老師は周りをキョロキョロと見渡しあることに気づいた。

『所で此処に何故人間が大勢おるのじゃ？』

「そ、それは…それより見て下さい、この人間である横島さんかなり才能ありますよ！老師に紹介しようと思ってたんですよ！」

「なっ！」

老師に質問された小竜姫は言葉に詰まり、慌てて横島を紹介する。

『ほう、小竜姫が人間を褒めるとは珍しいのう…所で儂のコレクションの部屋が跡形も無いのじゃが？』