『言ったじゃろ、お主の魂に興味を持ったからじゃと』

そう言うと前までとは違った笑みを見せる。

そこで横島にふと疑問が浮かぶ。

「なぁ、アンタ本当は何者なんだ？」

『知りたいか？そうじゃな人は儂の事を斉天大聖と呼んでおるよ』

「斉天大聖？斉天大聖って孫ご…」

横島がその名前を聞きある事に気付くのだが、それは斉天大聖によって言うのを止められた。

『今日の事は内密にな儂が人に会ったことがバレルと上からしつこく聞かれるんでな』

「…わかったよ」

『さて、お主の仲間の修行も終わったようだしそろそろ行くがよい』

その言葉に慌てて立ち上がり部屋の入り口へと向かう。

「なぁ爺さん」

『じ、爺さん？』

斉天大聖は自分の存在を明かした上での爺さん呼ばわりの横島に冷や汗を流す。

「さっきの話、自分なりに気をつけていこうと思うよ」

『…そうか、どうしても困った時はまた来るがいい、多少は力になるぞ』

「サンキュ！じゃあまたな！」

そう言い部屋から駆け出して行くのだった。