▼DesiresQueen 第十二話

初めは残れと言われショックだったエヴァ

だが横島の本音に照れくさそうに頷くのであった。

「行きましたね、それじゃあこちらも始めましょう、いいですか?」

「最後はアンタだったわね…行くわよ!」

こうして美神の最終試練が始まったのだった。


―修行場入り口

脱衣所を出て外へと出た横島

『キーッ!』

すると一瞬の隙を付き横島の腕から猿がすり抜け逃げ出し始めた。

「オィィィイイ!猿ぅ逃げ回んなコラァァア!」

『ウッキッキー』

「ムキーっ!」

『ユキガ猿ニナッテルヨ…』

猿の挑発で追いかけているのだが、その差はどんどんと開いていた。

「くそ!アイツどこ行った」

『アノ部屋カラ、気配ガスルヨ!』

暫くすると、猿の姿を見失ってしまっていたが桃太郎が猿の気配をとらえる。

横島が教えられた部屋に入ると、探していた猿がキセルを吸っていた。

『遅かったのう、漸く来たか』

「随分不貞不貞しい猿やな…」

『取り敢えず座るがよい』
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