▼DesiresQueen 第十一話

『ウルサイ!チミッ子吸血鬼!』

「やり返す!」

『“ガブリ”キー!!ハナセコノ野郎ッ!』

「断る!貴様が先に離せ!」

『イーヤ、オ前だ!』

「貴様だ!」

両者涙を浮かべながら噛み付き合いは続いた。

「戦いが膠着状態に入ったようですね(汗)」

「美神さんどうしましょうか?」

「大丈夫よ百樹ちゃん、犬と猿が喧嘩してるようなものだから」

因みに犬猿の仲は水と油並に相性は良くない。

「アカンやないですか!」

「それにして百樹ちゃんはつくづく物の怪の類に好かれる体質なのね」

「ほっといて下さい…」

ここで現状の事務所のメンバーは

横島の特異体質に呆れる美神

開業以来の助手である横島

桃太郎に噛みついているエヴァンジェリン

同じくエヴァに噛みついている影法師の桃太郎

それを止めているまだ黒くないおキヌの総勢五名となる。

それは既に六割が人外であり、おキヌが幽霊であることを除けば原作末期と似た構成である。

―続く

(※)→知りたい人は絶対可憐チルドレンの8巻を読もう。
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