新しき絆
百合子は六道家からの帰り道、ホッとしている
さすがに六道家を敵に回すのは避けたかったのだ
あそこまで強気に出たのは、一種のカケであった
普通の人間が一番怖いのは、死を覚悟した人間である
失う物が無く、何をするかわからない
だから百合子はあえて、自分の覚悟を冥菜に見せたのだ
何があっても戦うと…
「さて、一番の鬼門は潰したわ。 次はどうでるかしら…」
百合子は最大の難関解決してどこかに歩いていく
一方美智恵はと言えば…
百合子が六道家を訪れてから5日後に、六道家を訪れていた
「先生、お久しぶりです」
美智恵は冥菜に頭を下げて応接室のソファーに座る
「久しぶりね~ 美智恵ちゃん~」
冥菜は相変わらずである
「今日は先生に少しお力を貸して頂きたくて来ました」
美智恵の表情は暗い
六道家に借りを作ることが、どれだけ面倒か理解している
だが、美智恵が考える手段には六道家の協力が無ければ、不可能であった
「何かしら~」
冥菜には美智恵の頼みの内容が見えているが知らぬ振りをする
「ある人物のGS免許停止をしたいのです」
美智恵は決意したように、話し出す
横島さえ手元に置けば、損得勘定は合う
その為には手段を選んでいらない
「珍しいわね~ 何かあったのかしら~ 美智恵ちゃんの力なら自分で出来るでしょう~?」
冥菜は知らぬ振りをし、不思議そうに聞く
「それが…、出来なかったのです。 ぜひ先生のお力で、魔鈴めぐみの免許停止をお願いします」
美智恵は悔しそうに頭を下げる
六道家に来る2日前、美智恵はGS協会の親しい幹部にも同じ頼みをしていたが、返事はノーだった
しかも、その件には一切GS協会は関わらないと言い切って逃げてしまったのだ
「美智恵ちゃん…、悪いことは言わないわ~。 その件からは手を引きなさい」
冥菜はため息をつき、美智恵に話した
「先生まで、そんなことを言うのですか!? 六道家のお力があれば、1人のGSの免許停止など簡単ではないですか!」
美智恵は予想外の冥菜の言葉に、思わず怒りをぶつける
「あなたは誰と戦ってるかわかってるの~? もう引き際よ~」
冥菜は美智恵の怒りなど関係無いと言った表情で語る
「どういう意味ですか? 私はタダ…」
美智恵は言葉に詰まる
まさか横島と魔鈴を引き離す為だとは言えない
「美智恵ちゃん~、私の最後の弟子であるあなたに今言えるのは、これだけよ~ 横島君は諦めなさい」
冥菜の言葉に美智恵は心臓が飛び出る思いであった
自分はまだ、六道家に知られるほど動いたつもりは無かったのだ
しかも、魔鈴の名前を出しただけで核心をつかれるとは…
何故この人が知ってるのか、理解出来ない
「何故知っておられるのですか?」
美智恵は目の前の人物に恐ろしさを感じている
「秘密はバレるものよ~。 今回、六道家とGS協会は~、一切関与しないわ~。 後、令子ちゃんが圧力をかけて握りつぶしてきた、横島君のGS本免許も~ 本人の希望があれば、すぐに交付されるわ~」
それは美智恵にとって死刑宣告にも近い衝撃だった
六道家に見放されたのだから…
「先生……」
美智恵はもはや言葉が出ない
「これが最後のアドバイスよ~。 今回は諦めなさい。 たかが、1人のGSでしょう?」
冥菜の言葉は美智恵には聞こえていなかった
美智恵は頭を下げて静かに六道家を去る
「美智恵ちゃんはどうするかしらね~」
冥菜は美智恵が帰った後呟く
冥菜は最大限、美智恵を止めた
今、美智恵に諦めさせれば、最悪の結果は免れる可能性がある
美神親子と言う強力なカードを捨てなくて済む
百合子は横島の周りに手を出すなとは言ったが、美智恵を止めるなとは言わなかった
百合子と美智恵の間を付いた、最後の仲介である
さすがに六道家を敵に回すのは避けたかったのだ
あそこまで強気に出たのは、一種のカケであった
普通の人間が一番怖いのは、死を覚悟した人間である
失う物が無く、何をするかわからない
だから百合子はあえて、自分の覚悟を冥菜に見せたのだ
何があっても戦うと…
「さて、一番の鬼門は潰したわ。 次はどうでるかしら…」
百合子は最大の難関解決してどこかに歩いていく
一方美智恵はと言えば…
百合子が六道家を訪れてから5日後に、六道家を訪れていた
「先生、お久しぶりです」
美智恵は冥菜に頭を下げて応接室のソファーに座る
「久しぶりね~ 美智恵ちゃん~」
冥菜は相変わらずである
「今日は先生に少しお力を貸して頂きたくて来ました」
美智恵の表情は暗い
六道家に借りを作ることが、どれだけ面倒か理解している
だが、美智恵が考える手段には六道家の協力が無ければ、不可能であった
「何かしら~」
冥菜には美智恵の頼みの内容が見えているが知らぬ振りをする
「ある人物のGS免許停止をしたいのです」
美智恵は決意したように、話し出す
横島さえ手元に置けば、損得勘定は合う
その為には手段を選んでいらない
「珍しいわね~ 何かあったのかしら~ 美智恵ちゃんの力なら自分で出来るでしょう~?」
冥菜は知らぬ振りをし、不思議そうに聞く
「それが…、出来なかったのです。 ぜひ先生のお力で、魔鈴めぐみの免許停止をお願いします」
美智恵は悔しそうに頭を下げる
六道家に来る2日前、美智恵はGS協会の親しい幹部にも同じ頼みをしていたが、返事はノーだった
しかも、その件には一切GS協会は関わらないと言い切って逃げてしまったのだ
「美智恵ちゃん…、悪いことは言わないわ~。 その件からは手を引きなさい」
冥菜はため息をつき、美智恵に話した
「先生まで、そんなことを言うのですか!? 六道家のお力があれば、1人のGSの免許停止など簡単ではないですか!」
美智恵は予想外の冥菜の言葉に、思わず怒りをぶつける
「あなたは誰と戦ってるかわかってるの~? もう引き際よ~」
冥菜は美智恵の怒りなど関係無いと言った表情で語る
「どういう意味ですか? 私はタダ…」
美智恵は言葉に詰まる
まさか横島と魔鈴を引き離す為だとは言えない
「美智恵ちゃん~、私の最後の弟子であるあなたに今言えるのは、これだけよ~ 横島君は諦めなさい」
冥菜の言葉に美智恵は心臓が飛び出る思いであった
自分はまだ、六道家に知られるほど動いたつもりは無かったのだ
しかも、魔鈴の名前を出しただけで核心をつかれるとは…
何故この人が知ってるのか、理解出来ない
「何故知っておられるのですか?」
美智恵は目の前の人物に恐ろしさを感じている
「秘密はバレるものよ~。 今回、六道家とGS協会は~、一切関与しないわ~。 後、令子ちゃんが圧力をかけて握りつぶしてきた、横島君のGS本免許も~ 本人の希望があれば、すぐに交付されるわ~」
それは美智恵にとって死刑宣告にも近い衝撃だった
六道家に見放されたのだから…
「先生……」
美智恵はもはや言葉が出ない
「これが最後のアドバイスよ~。 今回は諦めなさい。 たかが、1人のGSでしょう?」
冥菜の言葉は美智恵には聞こえていなかった
美智恵は頭を下げて静かに六道家を去る
「美智恵ちゃんはどうするかしらね~」
冥菜は美智恵が帰った後呟く
冥菜は最大限、美智恵を止めた
今、美智恵に諦めさせれば、最悪の結果は免れる可能性がある
美神親子と言う強力なカードを捨てなくて済む
百合子は横島の周りに手を出すなとは言ったが、美智恵を止めるなとは言わなかった
百合子と美智恵の間を付いた、最後の仲介である