新しき絆
だが…、横島を手放したくない美智恵にとってそれは致命的だった
横島の心にある思いや気持ちを理解出来ないのだから…
美智恵はこの日から静かに動き出す
もはや、仕事どころでは無い
横島を自分達親子の手元に置く為、彼女は様々な方法で動き出す
美智恵の最初の標的は……
「魔鈴めぐみ… 彼女には退場してもらうしか無いわね」
不敵な笑みを浮かべて美智恵はどこかに電話をする
アシュタロス戦において世界を騙して、多くの犠牲をだしてでも令子を守った美智恵にとっては、横島から魔鈴を引き離すなど問題無い
だが、すでに手遅れなのを美智恵は知らない
そして、自分が横島の両親に見張られている事実にも気が付いて無い
人を見張ったり、監視するのは得意だが、まさか自分が逆に見張られてるとは思いもよらないのだ
横島の卒業まで残り1ヶ月…
その時間のリミットに美智恵は焦っている
この時、美智恵は自身の焦りがもたらす結果を知らない
横島と魔鈴が恋人だと誤解しての行動
その結果が何をもたらすのかを…
その日の夜、ナルニアにいる横島夫妻に美智恵が動き出した一報が届く
「とうとう動き出したか…」
電話を受けていた大樹は険しい顔になる
「いかがしますか?」
クロサキは大樹に指示を仰ぐ
「美神美智恵の行動から目を離すな。 それと必要だと判断したら、手を貸してやって欲しい。 責任は取る」
この時の大樹の表情を横島が見れば、驚き目を疑うだろう
それくらい真剣で険しい表情であった
「了解しました」
クロサキとの電話を終えると、大樹は百合子に電話をする
「わかったわ。 こっちも動くわ」
百合子は言葉少なく電話を切る
その表情は電話が来る前とは別人のようであった
美智恵の行動に合わせるように、百合子も静かに行動を開始する
数日後、横島は週に1日のバイトで美神事務所に居た
「横島君、これ先月の給料よ」
令子はいつになく不機嫌なオーラで横島に給料の入った袋を渡す
「ありがとうございます」
横島は中身を確認しないで、ポケットにしまう
「……横島君、先月から時給上げたから。 感謝しなさいよね!」
言葉とは裏腹に、敵でも見るような目で令子は横島を見る
「どうしたんですか急に?」
横島は睨まれてまで給料を上げてもらう理由が浮かばない
「別に……。 ママがうるさいのよ。 昨日もわざわざ確認しに来るし!」
令子はイライラした様子で横島を睨む
「先生!! 仕事が終わったなら散歩に行くでござる!」
シロは横島に有無を言わせずに引っ張って外に連れ出す
「行くでござる!!」
令子とおキヌが窓から見てる中、シロは横島を強制的に散歩に連れて行ってしまった
「シロちゃんもたまにしか横島さんに会えないから嬉しそうね…」
おキヌは複雑な表情で呟く
「最近いつもこうなのよね… シロとタマモが横島君を振り回して居なくなる」
令子は不機嫌そうに文句を言う
そして、横島を引っ張って行ったシロは…
魔鈴の店に行っていた
「二人共お疲れ様」
魔鈴の店では、タマモと魔鈴がお茶を飲んでいる
「シロ、助かったよ。 なんか微妙な空気だったからな」
横島はシロの頭を撫でてお礼を言う
「拙者は先生の弟子でござる! 師の危機を救うのは当然でござる!」
シロは胸を張り、しっぽを振り喜ぶ
実はシロは、横島を令子から引き離す為に、ワザとワガママを言って連れ出したのだった
タマモほどタイミング良くは無いが、それでもシロなら上出来である
横島の心にある思いや気持ちを理解出来ないのだから…
美智恵はこの日から静かに動き出す
もはや、仕事どころでは無い
横島を自分達親子の手元に置く為、彼女は様々な方法で動き出す
美智恵の最初の標的は……
「魔鈴めぐみ… 彼女には退場してもらうしか無いわね」
不敵な笑みを浮かべて美智恵はどこかに電話をする
アシュタロス戦において世界を騙して、多くの犠牲をだしてでも令子を守った美智恵にとっては、横島から魔鈴を引き離すなど問題無い
だが、すでに手遅れなのを美智恵は知らない
そして、自分が横島の両親に見張られている事実にも気が付いて無い
人を見張ったり、監視するのは得意だが、まさか自分が逆に見張られてるとは思いもよらないのだ
横島の卒業まで残り1ヶ月…
その時間のリミットに美智恵は焦っている
この時、美智恵は自身の焦りがもたらす結果を知らない
横島と魔鈴が恋人だと誤解しての行動
その結果が何をもたらすのかを…
その日の夜、ナルニアにいる横島夫妻に美智恵が動き出した一報が届く
「とうとう動き出したか…」
電話を受けていた大樹は険しい顔になる
「いかがしますか?」
クロサキは大樹に指示を仰ぐ
「美神美智恵の行動から目を離すな。 それと必要だと判断したら、手を貸してやって欲しい。 責任は取る」
この時の大樹の表情を横島が見れば、驚き目を疑うだろう
それくらい真剣で険しい表情であった
「了解しました」
クロサキとの電話を終えると、大樹は百合子に電話をする
「わかったわ。 こっちも動くわ」
百合子は言葉少なく電話を切る
その表情は電話が来る前とは別人のようであった
美智恵の行動に合わせるように、百合子も静かに行動を開始する
数日後、横島は週に1日のバイトで美神事務所に居た
「横島君、これ先月の給料よ」
令子はいつになく不機嫌なオーラで横島に給料の入った袋を渡す
「ありがとうございます」
横島は中身を確認しないで、ポケットにしまう
「……横島君、先月から時給上げたから。 感謝しなさいよね!」
言葉とは裏腹に、敵でも見るような目で令子は横島を見る
「どうしたんですか急に?」
横島は睨まれてまで給料を上げてもらう理由が浮かばない
「別に……。 ママがうるさいのよ。 昨日もわざわざ確認しに来るし!」
令子はイライラした様子で横島を睨む
「先生!! 仕事が終わったなら散歩に行くでござる!」
シロは横島に有無を言わせずに引っ張って外に連れ出す
「行くでござる!!」
令子とおキヌが窓から見てる中、シロは横島を強制的に散歩に連れて行ってしまった
「シロちゃんもたまにしか横島さんに会えないから嬉しそうね…」
おキヌは複雑な表情で呟く
「最近いつもこうなのよね… シロとタマモが横島君を振り回して居なくなる」
令子は不機嫌そうに文句を言う
そして、横島を引っ張って行ったシロは…
魔鈴の店に行っていた
「二人共お疲れ様」
魔鈴の店では、タマモと魔鈴がお茶を飲んでいる
「シロ、助かったよ。 なんか微妙な空気だったからな」
横島はシロの頭を撫でてお礼を言う
「拙者は先生の弟子でござる! 師の危機を救うのは当然でござる!」
シロは胸を張り、しっぽを振り喜ぶ
実はシロは、横島を令子から引き離す為に、ワザとワガママを言って連れ出したのだった
タマモほどタイミング良くは無いが、それでもシロなら上出来である