新しき絆
高木と別れたクロサキは、会社に戻り電話をしていた
「はい、ご子息の周りを嗅ぎまわっていたのは、裏の探偵です。 ご指示通り、処理しました。 警視庁の警視に知り合いが居ますので、圧力をかけて頂きました。」
クロサキは淡々と電話で報告していた
「そうか… 礼金を送るから、渡してくれ」
大樹はナルニアにある村枝商事の支社で報告を受けていた
「でもよろしかったのですか? ご子息と魔鈴めぐみさんの関係がバレましたが…」
クロサキは少し疑問を大樹に話していた
「ああ、あの相手はある程度の情報は渡さないと、騙せないからな。 毎日会ってるなら、いずれバレる… 問題は忠夫が保護してる、シロとタマモと言う子供なんだ」
大樹は真剣な表情で話していた
大樹は美智恵が動いてるのをすでに知っていたが、表立って対立するのは避けていた
それは、息子の手で解決すべき問題だからである
なので、陰ながら息子の周りと美智恵を監視していた
横島と魔鈴の関係はいずれ気が付くだろうからいいが…
シロとタマモは問題だった
現時点で二人は令子の元にいる、いわば人質に近かった
そんな二人が横島と魔鈴に付いてるとバレれば、どうなるかわからない…
令子が過去にお金の為にタマモを殺そうとした件を知る大樹は、二人の安全の為に動いたのだった
「では、引き続き監視をさせます」
クロサキはそう言って電話を切った
人を使って横島と魔鈴を見守り、美智恵を監視させていたクロサキ
彼も謎の多い人物だった…
横島の知らぬ場所で、美智恵対両親の情報戦が激化していた
数日後…
今年も残りわずかになった年末の日
魔鈴は横島の部屋を訪れていた
「今日は横島さんの部屋の大掃除に来ました」
魔鈴は笑顔で部屋の掃除をしようとやって来た
「へっ!? いや~ 俺の部屋はいいっすよ」
横島は面倒だった為、少し苦笑いして断った
「ダメです! 最低限の大掃除は必要です!」
魔鈴は笑顔だが、有無を言わさずに横島の部屋に上がって、掃除を始めようとした
(魔鈴さんって、結構強引だな~)
横島は少し考えたが、わざわざ来たのにこれ以上拒否も出来なかった
「年末の忙しい時期に、本当にいいんすか?」
横島は申し訳なさそうに聞いた
「いいんですよ。 でも、変わりに私の家の大掃除は手伝って下さいね?」
魔鈴は笑顔で機嫌よく掃除を始めた
魔鈴は横島に指示を出しながら、テキパキと部屋を掃除していく
「こうしてこの部屋を掃除してると、初めて会った頃を思い出しますね~」
魔鈴は押し入れの中を掃除しながら、ふと昔を思い出して笑っていた
「そう言えばそうですね~ あの時、魔鈴さんに煩悩を分離されましたからね~」
横島は懐かしそうに思い出していた
あの頃は素人な為、煩悩でしか霊力をあげれなかった
今は普通に基礎を出来るようになり、少しは成長したかな…
と考えていた
「あの時、横島さんの煩悩を無くさなくて良かったです…」
魔鈴は横島に聞こえないように、ふと呟いた
今なら理解出来る
あれも横島の一部なのだと…
それに、煩悩の全くない男もつまらないと、今の魔鈴なら理解していた
「そう言えば、今日はエッチな本がありませんね?」
魔鈴は少し不思議そうに横島に聞いた
「ブッ!! まっ魔鈴さん、何を探してるんすか!」
横島は困ったように慌てていた
「いえ…、前のようにたくさんあるのは嫌ですが、無いのも不自然なので…」
魔鈴は押し入れを掃除しながらも考えていた
「いや…、前に魔鈴さんに捨てられてから買ってないんで…」
横島はオドオドしながら話していた
「そうですか…」
魔鈴は少し悪いことしたな~
と感じていた
「はい、ご子息の周りを嗅ぎまわっていたのは、裏の探偵です。 ご指示通り、処理しました。 警視庁の警視に知り合いが居ますので、圧力をかけて頂きました。」
クロサキは淡々と電話で報告していた
「そうか… 礼金を送るから、渡してくれ」
大樹はナルニアにある村枝商事の支社で報告を受けていた
「でもよろしかったのですか? ご子息と魔鈴めぐみさんの関係がバレましたが…」
クロサキは少し疑問を大樹に話していた
「ああ、あの相手はある程度の情報は渡さないと、騙せないからな。 毎日会ってるなら、いずれバレる… 問題は忠夫が保護してる、シロとタマモと言う子供なんだ」
大樹は真剣な表情で話していた
大樹は美智恵が動いてるのをすでに知っていたが、表立って対立するのは避けていた
それは、息子の手で解決すべき問題だからである
なので、陰ながら息子の周りと美智恵を監視していた
横島と魔鈴の関係はいずれ気が付くだろうからいいが…
シロとタマモは問題だった
現時点で二人は令子の元にいる、いわば人質に近かった
そんな二人が横島と魔鈴に付いてるとバレれば、どうなるかわからない…
令子が過去にお金の為にタマモを殺そうとした件を知る大樹は、二人の安全の為に動いたのだった
「では、引き続き監視をさせます」
クロサキはそう言って電話を切った
人を使って横島と魔鈴を見守り、美智恵を監視させていたクロサキ
彼も謎の多い人物だった…
横島の知らぬ場所で、美智恵対両親の情報戦が激化していた
数日後…
今年も残りわずかになった年末の日
魔鈴は横島の部屋を訪れていた
「今日は横島さんの部屋の大掃除に来ました」
魔鈴は笑顔で部屋の掃除をしようとやって来た
「へっ!? いや~ 俺の部屋はいいっすよ」
横島は面倒だった為、少し苦笑いして断った
「ダメです! 最低限の大掃除は必要です!」
魔鈴は笑顔だが、有無を言わさずに横島の部屋に上がって、掃除を始めようとした
(魔鈴さんって、結構強引だな~)
横島は少し考えたが、わざわざ来たのにこれ以上拒否も出来なかった
「年末の忙しい時期に、本当にいいんすか?」
横島は申し訳なさそうに聞いた
「いいんですよ。 でも、変わりに私の家の大掃除は手伝って下さいね?」
魔鈴は笑顔で機嫌よく掃除を始めた
魔鈴は横島に指示を出しながら、テキパキと部屋を掃除していく
「こうしてこの部屋を掃除してると、初めて会った頃を思い出しますね~」
魔鈴は押し入れの中を掃除しながら、ふと昔を思い出して笑っていた
「そう言えばそうですね~ あの時、魔鈴さんに煩悩を分離されましたからね~」
横島は懐かしそうに思い出していた
あの頃は素人な為、煩悩でしか霊力をあげれなかった
今は普通に基礎を出来るようになり、少しは成長したかな…
と考えていた
「あの時、横島さんの煩悩を無くさなくて良かったです…」
魔鈴は横島に聞こえないように、ふと呟いた
今なら理解出来る
あれも横島の一部なのだと…
それに、煩悩の全くない男もつまらないと、今の魔鈴なら理解していた
「そう言えば、今日はエッチな本がありませんね?」
魔鈴は少し不思議そうに横島に聞いた
「ブッ!! まっ魔鈴さん、何を探してるんすか!」
横島は困ったように慌てていた
「いえ…、前のようにたくさんあるのは嫌ですが、無いのも不自然なので…」
魔鈴は押し入れを掃除しながらも考えていた
「いや…、前に魔鈴さんに捨てられてから買ってないんで…」
横島はオドオドしながら話していた
「そうですか…」
魔鈴は少し悪いことしたな~
と感じていた