新しき絆
美智恵は西条の言葉に少し落ち着いたが、同時にため息もついた
西条はやはり横島を過小評価している…
霊能力、知識、組織の管理能力…
西条は申し分ない人物だ
だが…
人を見下す癖がある…
育ちの良さに加え、高い能力…
エリートで生きてきた西条はプライドが高すぎるのだ…
そして、横島とは令子を挟んで犬猿の仲だ
どうしても感情が入る分見下したがる…
それがわかった美智恵はため息をついたのだった
西条では令子とは合わない…
美智恵は理解していた
あのワガママで自分勝手な令子を抑えて支えるには、西条のプライドや育ちのいい堅い考え方が邪魔なのだ…
ある意味…
横島の現状を知る魔鈴や雪之丞達以外で、一番横島を評価してるのは美智恵だった……
「西条君… 横島君を甘く見てはダメよ? 本当に令子をモノにしたいならね… 今は彼とあなたは正反対なだけだけど、彼は今が成長期よ。 何かキッカケがあれば、彼はまた化けるわよ… あの時のように……」
美智恵は険しいが複雑な表情をした
あの時…
それがアシュタロス戦を指してるのは、西条にも理解が出来た
あれから一年以上たち、今の情けない横島を見れば忘れてしまいそうだったが…
あの戦いで化けて奇跡を起こしたのは横島だったのだから…
「それは理解してますが… 今の横島君を見てると、そうは思えなくて…」
西条は苦笑いしていた
あれは一時期なモノだと思っていたのだから…
美智恵はそんな弟子に呆れた表情をした
西条の令子への気持ちを理解してるから、アドバイスしたのだが…
西条は聞いてはいるが、理解してない
やはり西条の堅く常識的な頭ではそこが限界だろう…
そう思った
「まあいいわ… ご苦労さま。 この件はこれで終わりよ。 タマモちゃんの保護者の話は令子には内緒にしてね」
美智恵は少し浮かない表情で話を終わらせた
「はい、わかりました……」
西条は令子に内緒と言われたのが、少し納得がいかなかったが…
仕事だと割り切って考えた
美智恵は西条が退室した後、考えていた…
何か嫌な予感がする……
それは美智恵の霊感だった
長年、その霊感に救われてきた美智恵は、もう少し横島を調べてみようと思った
ただ今回は西条にも言わないで一人で、極秘のうちに……
数日後…
雪之丞は横島のアパートで酒を飲みながら、愚痴をこぼしていた
「弓のやつ… クリスマスはあそこに行きたいだの、プレゼントは何が欲しいだの本当にワガママで嫌になるぜ!!」
雪之丞は荒れた様子で横島に愚痴る
横島はそんな雪之丞の話を苦笑いして聞いていた
「雪之丞… ケンカ出来る相手が居るだけマシだろ? モテない俺へのあてつけか?」
横島は笑いながら雪之丞に話した
雪之丞は横島の話にハッとした表情をした……
酒の勢いでつい愚痴ったが…
横島に話すべきでは無かったのだ
雪之丞が申し訳なさそうな表情をすると、横島は笑って話し出した
「別に気にするなよ。 ただ、俺はケンカするほど一緒に居れなかったからな… 少し羨ましがっただけだ…」
横島は少し寂しそうに微笑んだ様子で酒を飲んだ
雪之丞は最近感じていた
横島の様子がだいぶ落ち着いてきたのに……
前ならそんな話には触れなかったのに…
「横島……」
雪之丞はどう話していいかわからなかった
そんな複雑な表情の雪之丞に横島は苦笑いした
「お前にも随分世話になったな… 今の俺があるのは、お前と魔鈴さんとタマモのおかげだよ。 最近やっとルシオラの事、前向きに考えれるようになってきた」
横島は少し笑って話した
雪之丞はあの戦いの後、初めてルシオラの名前を聞いた
「そうか… だがお互いさまだぜ? 俺も仕事や修行に困らなかったのはお前のおかげだからな…」
雪之丞はニヤリと笑った
「まだ、答えは見つからない… だけど… もう一度ルシオラに会える日まで、俺は前を向いて答えを探せそうだよ」
横島の表情は雪之丞があの戦いの後、見たことないような落ち着いた表情だった…
西条はやはり横島を過小評価している…
霊能力、知識、組織の管理能力…
西条は申し分ない人物だ
だが…
人を見下す癖がある…
育ちの良さに加え、高い能力…
エリートで生きてきた西条はプライドが高すぎるのだ…
そして、横島とは令子を挟んで犬猿の仲だ
どうしても感情が入る分見下したがる…
それがわかった美智恵はため息をついたのだった
西条では令子とは合わない…
美智恵は理解していた
あのワガママで自分勝手な令子を抑えて支えるには、西条のプライドや育ちのいい堅い考え方が邪魔なのだ…
ある意味…
横島の現状を知る魔鈴や雪之丞達以外で、一番横島を評価してるのは美智恵だった……
「西条君… 横島君を甘く見てはダメよ? 本当に令子をモノにしたいならね… 今は彼とあなたは正反対なだけだけど、彼は今が成長期よ。 何かキッカケがあれば、彼はまた化けるわよ… あの時のように……」
美智恵は険しいが複雑な表情をした
あの時…
それがアシュタロス戦を指してるのは、西条にも理解が出来た
あれから一年以上たち、今の情けない横島を見れば忘れてしまいそうだったが…
あの戦いで化けて奇跡を起こしたのは横島だったのだから…
「それは理解してますが… 今の横島君を見てると、そうは思えなくて…」
西条は苦笑いしていた
あれは一時期なモノだと思っていたのだから…
美智恵はそんな弟子に呆れた表情をした
西条の令子への気持ちを理解してるから、アドバイスしたのだが…
西条は聞いてはいるが、理解してない
やはり西条の堅く常識的な頭ではそこが限界だろう…
そう思った
「まあいいわ… ご苦労さま。 この件はこれで終わりよ。 タマモちゃんの保護者の話は令子には内緒にしてね」
美智恵は少し浮かない表情で話を終わらせた
「はい、わかりました……」
西条は令子に内緒と言われたのが、少し納得がいかなかったが…
仕事だと割り切って考えた
美智恵は西条が退室した後、考えていた…
何か嫌な予感がする……
それは美智恵の霊感だった
長年、その霊感に救われてきた美智恵は、もう少し横島を調べてみようと思った
ただ今回は西条にも言わないで一人で、極秘のうちに……
数日後…
雪之丞は横島のアパートで酒を飲みながら、愚痴をこぼしていた
「弓のやつ… クリスマスはあそこに行きたいだの、プレゼントは何が欲しいだの本当にワガママで嫌になるぜ!!」
雪之丞は荒れた様子で横島に愚痴る
横島はそんな雪之丞の話を苦笑いして聞いていた
「雪之丞… ケンカ出来る相手が居るだけマシだろ? モテない俺へのあてつけか?」
横島は笑いながら雪之丞に話した
雪之丞は横島の話にハッとした表情をした……
酒の勢いでつい愚痴ったが…
横島に話すべきでは無かったのだ
雪之丞が申し訳なさそうな表情をすると、横島は笑って話し出した
「別に気にするなよ。 ただ、俺はケンカするほど一緒に居れなかったからな… 少し羨ましがっただけだ…」
横島は少し寂しそうに微笑んだ様子で酒を飲んだ
雪之丞は最近感じていた
横島の様子がだいぶ落ち着いてきたのに……
前ならそんな話には触れなかったのに…
「横島……」
雪之丞はどう話していいかわからなかった
そんな複雑な表情の雪之丞に横島は苦笑いした
「お前にも随分世話になったな… 今の俺があるのは、お前と魔鈴さんとタマモのおかげだよ。 最近やっとルシオラの事、前向きに考えれるようになってきた」
横島は少し笑って話した
雪之丞はあの戦いの後、初めてルシオラの名前を聞いた
「そうか… だがお互いさまだぜ? 俺も仕事や修行に困らなかったのはお前のおかげだからな…」
雪之丞はニヤリと笑った
「まだ、答えは見つからない… だけど… もう一度ルシオラに会える日まで、俺は前を向いて答えを探せそうだよ」
横島の表情は雪之丞があの戦いの後、見たことないような落ち着いた表情だった…