新しき絆
それから数日が経過した…
街はクリスマス一色になっていた
人々はクリスマスが待ち遠しいような様子で、街に溢れていた…
横島の高校も冬休みに入っていた
今年は出席日数も十分な為、横島も補習は無かった
横島は冬休みに入って車の教習所に通い出した
夕方から1日2時間ほど毎日通っていた
昼はと言うと…
週4日は天狗の元に修行をしに行っていた
さすがに毎日電車で向かうのは時間がかかりすぎるので、最近は文珠で転移していた
横島は一年以上もの修行で文珠精製能力も上がっていた
相変わらず令子には奪われているが…
すでに1日2個は文珠が作れた為、かなり貯まっていた
残りの日は
週1で令子の事務所に行き
週2で魔鈴と雪之丞と除霊をしていた
天狗との修行は、かなり厳しい修行だった…
剣術と体術や
霊力の扱い方から、霊視などの細かい技術まで様々だった
一年近く基礎を重ねて雪之丞との修行で上達していた横島は、天狗に教わり更なるレベルアップに励んでいた
そんなある日…
オカルトGメンの一室で、西条が美智恵に先日のタマモの件の報告をしていた
「結果から言いますと、タマモ君の件は横島君の両親が動いたようです。」
西条は机に座り険しい表情の美智恵に、少し冷や汗をかきながら報告していた
「そう… やっぱりね… 横島君の母親は凄い人物よ 村枝の紅百合と言えば、政財界のトップで知らぬ者はいない人らしいわ… 今は結婚して引退したみたいだけど、彼女なら政界を動かしてタマモちゃんの件を処理出来るでしょうね」
美智恵はかなり機嫌が悪いようだった…
「そんな凄い人物なんですか?」
西条は美智恵の話に驚きを隠せなかった
「ええ… 私が知り合いに聞いた話ではね… 彼女は敵に回さない方がいいと言ってたわ。 考えてみれば納得よね… 横島君は前に令子がGメンに一時来た時、事務所を大繁盛させたらしいじゃないの? それにいろいろ器用らしいしね…」
美智恵は西条を見て相変わらず不機嫌そうに話していた
「そう言えば、そんな事がありましたね…」
西条は初めて横島と会った時を思い出していた
あの時は気がつかなかったが…
ただの見習いGSのバイトが事務所を繁盛させるのは簡単ではない
しっかりとした経営戦略が必要だし
GSと言う特殊な仕事だけに、貴重な人材を集めるなど…
クリアしなければならない問題が多かった
彼はそれを成功させていた
西条がそこまで考えていると美智恵が話し出した
「まあ、問題はそこじゃないのよ… 問題は何故横島君が私や令子に隠れて、両親に頼んだかなのよ!」
美智恵が不機嫌な理由は、横島が自分の知らない所で動いたことだった
横島の性格からしたら、タマモの為に動くのは不思議ではない…
普段のおちゃらけてる行動やセクハラなどであまり目立たないが…
彼は優しいのだ
人も人外も差別せずに…
だが、霊能関係の問題を自分や令子に相談もせずに両親に頼ったのには納得がいかなかった…
横島なら、令子に相談しないのは有り得ないとさえ思った
「令子ちゃんも、横島君にはキツいですからね… 断られて殴られるのがわかったから、両親に相談したんではないですか?」
西条は少し考えたが、横島がそんな裏工作を出来る人物には見えなかった
その為、美智恵が何故そこまで不機嫌になるのか理解出来なかった…
美智恵は西条を睨んだ
「じゃあ、何故報告も無いの! 令子は怒るからわからないでもないけど… 私には報告があってもいいはずだわ! これじゃあ、私や令子は信用されてないみたいじゃない!!」
美智恵は机を叩いて、怒りを露わにした
「先生、落ち着いて下さい。 考え過ぎではないですか? 横島君ですよ?」
西条は顔をひきつらせながら、美智恵に話した
西条にはどうしても横島がそこまで考えてるように思えなかったのだ
街はクリスマス一色になっていた
人々はクリスマスが待ち遠しいような様子で、街に溢れていた…
横島の高校も冬休みに入っていた
今年は出席日数も十分な為、横島も補習は無かった
横島は冬休みに入って車の教習所に通い出した
夕方から1日2時間ほど毎日通っていた
昼はと言うと…
週4日は天狗の元に修行をしに行っていた
さすがに毎日電車で向かうのは時間がかかりすぎるので、最近は文珠で転移していた
横島は一年以上もの修行で文珠精製能力も上がっていた
相変わらず令子には奪われているが…
すでに1日2個は文珠が作れた為、かなり貯まっていた
残りの日は
週1で令子の事務所に行き
週2で魔鈴と雪之丞と除霊をしていた
天狗との修行は、かなり厳しい修行だった…
剣術と体術や
霊力の扱い方から、霊視などの細かい技術まで様々だった
一年近く基礎を重ねて雪之丞との修行で上達していた横島は、天狗に教わり更なるレベルアップに励んでいた
そんなある日…
オカルトGメンの一室で、西条が美智恵に先日のタマモの件の報告をしていた
「結果から言いますと、タマモ君の件は横島君の両親が動いたようです。」
西条は机に座り険しい表情の美智恵に、少し冷や汗をかきながら報告していた
「そう… やっぱりね… 横島君の母親は凄い人物よ 村枝の紅百合と言えば、政財界のトップで知らぬ者はいない人らしいわ… 今は結婚して引退したみたいだけど、彼女なら政界を動かしてタマモちゃんの件を処理出来るでしょうね」
美智恵はかなり機嫌が悪いようだった…
「そんな凄い人物なんですか?」
西条は美智恵の話に驚きを隠せなかった
「ええ… 私が知り合いに聞いた話ではね… 彼女は敵に回さない方がいいと言ってたわ。 考えてみれば納得よね… 横島君は前に令子がGメンに一時来た時、事務所を大繁盛させたらしいじゃないの? それにいろいろ器用らしいしね…」
美智恵は西条を見て相変わらず不機嫌そうに話していた
「そう言えば、そんな事がありましたね…」
西条は初めて横島と会った時を思い出していた
あの時は気がつかなかったが…
ただの見習いGSのバイトが事務所を繁盛させるのは簡単ではない
しっかりとした経営戦略が必要だし
GSと言う特殊な仕事だけに、貴重な人材を集めるなど…
クリアしなければならない問題が多かった
彼はそれを成功させていた
西条がそこまで考えていると美智恵が話し出した
「まあ、問題はそこじゃないのよ… 問題は何故横島君が私や令子に隠れて、両親に頼んだかなのよ!」
美智恵が不機嫌な理由は、横島が自分の知らない所で動いたことだった
横島の性格からしたら、タマモの為に動くのは不思議ではない…
普段のおちゃらけてる行動やセクハラなどであまり目立たないが…
彼は優しいのだ
人も人外も差別せずに…
だが、霊能関係の問題を自分や令子に相談もせずに両親に頼ったのには納得がいかなかった…
横島なら、令子に相談しないのは有り得ないとさえ思った
「令子ちゃんも、横島君にはキツいですからね… 断られて殴られるのがわかったから、両親に相談したんではないですか?」
西条は少し考えたが、横島がそんな裏工作を出来る人物には見えなかった
その為、美智恵が何故そこまで不機嫌になるのか理解出来なかった…
美智恵は西条を睨んだ
「じゃあ、何故報告も無いの! 令子は怒るからわからないでもないけど… 私には報告があってもいいはずだわ! これじゃあ、私や令子は信用されてないみたいじゃない!!」
美智恵は机を叩いて、怒りを露わにした
「先生、落ち着いて下さい。 考え過ぎではないですか? 横島君ですよ?」
西条は顔をひきつらせながら、美智恵に話した
西条にはどうしても横島がそこまで考えてるように思えなかったのだ