新しき絆
令子も美智恵も知らない…
横島の心が、すでにあの事務所に無いのを…
いや…
逆に怒りや嫌悪すら感じているのを…
「横島のクセに生意気な~ 黙って言うこと聞いてればいいのよ!!」
令子はやり場のないストレスを持て余していた
「あなたね… 彼が必要ならもっと優しくしないと、誰かに取られるわよ?」
美智恵は笑み浮かべて話した
「別に横島なんか必要じゃないわ! ただ、私の言うこと聞かないのが気に入らないのよ!」
相変わらずの令子に美智恵はため息をつく…
こんな自分勝手な娘…
横島で無かったら、とっくに見捨てられていただろう…
いつまでも大人になれない娘に美智恵は頭を悩ませつつ…
横島がもう少し支えてくれないかと、期待していた…
美智恵は気がついていない…
令子が大人になれないように、美智恵も子離れが出来てない事実に…
自分が親バカな事実に……
「令子… いい年した大人が意地っ張りなのは可愛くもなんともないわよ?」
美智恵は呆れたように令子を見た
「だ~か~ら~! 私は横島なんてなんとも思って無いんだってば!!」
令子は美智恵に八つ当たりするように睨んだ
「ならなんでそんなにイライラしてるの? 彼のこと何とも思ってないなら、イライラする必要ないでしょ? ただのバイトなんだし…」
美智恵は令子に冷静に理屈で問い詰めていく
「私はアイツが私に逆らったのが気に入らないのよ! 横島のクセに!!」
まるで子供だった…
いや…子供でも、もっとしっかりしてるだろう…
令子と美智恵は相変わらずだった…
一方タマモとシロは魔鈴の店に着いていた
「こんにちわー」
タマモは慣れた様子で店に入っていく
「おう! タマモとシロじゃないか? お前らも来たのか?」
そこには先に帰った横島が居た
「いらっしゃい、タマモちゃんにシロちゃん」
魔鈴は笑顔で二人に話して、お茶を入れに厨房に向かった
タマモとシロは横島と同じテーブルに座った
「横島、免許本当にとるの?」
タマモは先ほどの事務所での話を思い出していた
「うーん、卒業までにはとるつもりだよ。 さっきは言い訳に使ったがな」
横島は苦笑いしていた
「横島、冬休みはどうするの?」
タマモが少し考えて聞いた
「一応、免許とるために教習所には行くさ。 毎日じゃないがな… 後はいつもと変わらんさ」
横島は冬休みには免許よりも修行がしたかった
普段あまり行けない天狗の元に行く回数を、増やそうと考えていた
タマモはなんとなく横島の考えを悟っており、無茶をしなければいいが…
と心配していた
その日
横島はシロとタマモとしばらく魔鈴の店に居た
横島は厨房の皿洗いなど手伝って、シロとタマモは横島や魔鈴と話をしていた
シロとタマモは夕方帰ったが、横島は夕食を食べて閉店まで店を手伝っていた
店が閉店して横島と魔鈴は紅茶を飲んでいた
「ありがとうございました 閉店まで手伝ってもらって…」
魔鈴は笑顔で横島を見ていた
「気にしないで下さい。 いつもお世話になってますから… 今日は時間空きましたしね」
横島は魔鈴の笑顔に、少し照れた様子で頭をかきながら話した
「うふふ… やっぱり横島さんと一緒に仕事するのは楽しいですね~」
魔鈴は紅茶を飲みながら嬉しそうに話した
「そうっすか? 俺も魔鈴さんと仕事するのは楽しいですよ。 仕事を楽しいと思ったのは、魔鈴さんと仕事してからですよ」
横島も魔鈴と会話してると自然に笑顔になっていた
特別意識はしてないが…
魔鈴と一緒だと心が暖かくなる気がした
ルシオラの事は忘れてないが…
魔鈴と一緒だとルシオラの事が前向きに考えられる気がした
そして魔鈴は…
横島と一緒に居ると幸せだった
優しい横島に包まれてるようで……
東京タワーの一件以来、横島と魔鈴の距離は自然に近づいていた…
横島の心が、すでにあの事務所に無いのを…
いや…
逆に怒りや嫌悪すら感じているのを…
「横島のクセに生意気な~ 黙って言うこと聞いてればいいのよ!!」
令子はやり場のないストレスを持て余していた
「あなたね… 彼が必要ならもっと優しくしないと、誰かに取られるわよ?」
美智恵は笑み浮かべて話した
「別に横島なんか必要じゃないわ! ただ、私の言うこと聞かないのが気に入らないのよ!」
相変わらずの令子に美智恵はため息をつく…
こんな自分勝手な娘…
横島で無かったら、とっくに見捨てられていただろう…
いつまでも大人になれない娘に美智恵は頭を悩ませつつ…
横島がもう少し支えてくれないかと、期待していた…
美智恵は気がついていない…
令子が大人になれないように、美智恵も子離れが出来てない事実に…
自分が親バカな事実に……
「令子… いい年した大人が意地っ張りなのは可愛くもなんともないわよ?」
美智恵は呆れたように令子を見た
「だ~か~ら~! 私は横島なんてなんとも思って無いんだってば!!」
令子は美智恵に八つ当たりするように睨んだ
「ならなんでそんなにイライラしてるの? 彼のこと何とも思ってないなら、イライラする必要ないでしょ? ただのバイトなんだし…」
美智恵は令子に冷静に理屈で問い詰めていく
「私はアイツが私に逆らったのが気に入らないのよ! 横島のクセに!!」
まるで子供だった…
いや…子供でも、もっとしっかりしてるだろう…
令子と美智恵は相変わらずだった…
一方タマモとシロは魔鈴の店に着いていた
「こんにちわー」
タマモは慣れた様子で店に入っていく
「おう! タマモとシロじゃないか? お前らも来たのか?」
そこには先に帰った横島が居た
「いらっしゃい、タマモちゃんにシロちゃん」
魔鈴は笑顔で二人に話して、お茶を入れに厨房に向かった
タマモとシロは横島と同じテーブルに座った
「横島、免許本当にとるの?」
タマモは先ほどの事務所での話を思い出していた
「うーん、卒業までにはとるつもりだよ。 さっきは言い訳に使ったがな」
横島は苦笑いしていた
「横島、冬休みはどうするの?」
タマモが少し考えて聞いた
「一応、免許とるために教習所には行くさ。 毎日じゃないがな… 後はいつもと変わらんさ」
横島は冬休みには免許よりも修行がしたかった
普段あまり行けない天狗の元に行く回数を、増やそうと考えていた
タマモはなんとなく横島の考えを悟っており、無茶をしなければいいが…
と心配していた
その日
横島はシロとタマモとしばらく魔鈴の店に居た
横島は厨房の皿洗いなど手伝って、シロとタマモは横島や魔鈴と話をしていた
シロとタマモは夕方帰ったが、横島は夕食を食べて閉店まで店を手伝っていた
店が閉店して横島と魔鈴は紅茶を飲んでいた
「ありがとうございました 閉店まで手伝ってもらって…」
魔鈴は笑顔で横島を見ていた
「気にしないで下さい。 いつもお世話になってますから… 今日は時間空きましたしね」
横島は魔鈴の笑顔に、少し照れた様子で頭をかきながら話した
「うふふ… やっぱり横島さんと一緒に仕事するのは楽しいですね~」
魔鈴は紅茶を飲みながら嬉しそうに話した
「そうっすか? 俺も魔鈴さんと仕事するのは楽しいですよ。 仕事を楽しいと思ったのは、魔鈴さんと仕事してからですよ」
横島も魔鈴と会話してると自然に笑顔になっていた
特別意識はしてないが…
魔鈴と一緒だと心が暖かくなる気がした
ルシオラの事は忘れてないが…
魔鈴と一緒だとルシオラの事が前向きに考えられる気がした
そして魔鈴は…
横島と一緒に居ると幸せだった
優しい横島に包まれてるようで……
東京タワーの一件以来、横島と魔鈴の距離は自然に近づいていた…