新しき絆
いろいろ言いたいことはあったが…
一度に言っても無駄だろう
今回はこのくらいでいいか…
百合子はそう思った
横島は、百合子の怒りと呆れの理由がわからず、首を傾げていた
そして百合子は、次の日ナルニアに帰って行った
最後まで悩んだが、美神親子には会わなかった…
百合子にとって、美神親子は敵であり、冷静に話す自信が無かったのだ
息子が自分でケリをつけようとしているなら、親が出しゃばるのはマズいと思い、美神親子に会うのを辞めたのだ
ナルニアに帰った百合子は、大樹と今回の帰国の成果を話していた
「そうか… 忠夫にはもったいない人が側にいるんだな~」
大樹は魔鈴の写真と報告書を見ながら呟いた
「ええ…、妖狐のタマモちゃんも、伊達雪之丞君もいい子達だったわ」
百合子は少し安心したように話していた
「問題は美神美智恵か… クロサキにたのんで、しばらく監視させるか」
大樹は残りの問題である美神親子の報告書を見ていた
「その方がいいわね… 忠夫も魔鈴さんも決意はしてるけど…」
百合子は不安そうに呟いた
「二人共優しすぎる… 相手は人類を騙したんだ。 若い二人には荷が重い」
大樹はそう話して、クロサキに電話をしていた
大樹と百合子は遠いナルニアの地で、息子の幸せを願ってやまなかった……
それからしばらくしたある日…
魔鈴はシロとタマモと山の中を歩いていた
「人狼の里はまだなの?」
タマモは少し疲れた表情でシロに聞いた
「もうすぐでござる!」
シロはまだまだ元気で答えた
「もう2時間も同じ答えじゃない!」
タマモは不機嫌そうに言った
「狐は体力が無いでござるな~」
「あんたが普通じゃないのよ! バカ犬!」
「狼でござる!」
シロとタマモは口げんかをしながら歩いていく…
「二人共、ケンカしないで下さいね。 タマモちゃん疲れたら休むから怒らないの!」
魔鈴は笑顔で二人のケンカを止める
「う~ ごめんでござる…」
「ごめん…」
二人は反省してまた歩き出す
何故3人で人狼の里へ向かっているかと言えば…
それは3日ほど前にさかのぼる
タマモは珍しくシロの散歩に付いて行くと言い出したのだ
シロはめったに無いことに不思議そうに見ていたが、わざわざ拒否する必要も無くタマモと散歩に行った
普段は猛スピードで走って散歩するシロだが…
さすがにタマモと一緒な為、歩いていた
「どうしたのでござる… 珍しく拙者の散歩に付き合うなど…」
シロはタマモに話しかけた
タマモはシロを見て真剣な顔で話し出した
「ちょっと大事な話があるの。 とりあえず落ち着いて話したいから付いてきて…」
タマモはそう話して歩き出す
シロはすぐにも聞きたかったが…
タマモのあまりの真剣な表情に黙っていた
タマモがシロを連れて行ったのは魔鈴の店だった…
「ここは、この前来た店でござるな…」
シロは魔鈴の店を見て、天狗に会いに行った時を思い出していた…
タマモとシロが店に入ると魔鈴が出迎えた
「いらっしゃい、タマモちゃん。 今日はシロちゃんも居るのね?」
魔鈴はタマモとシロを笑顔で迎えた
そして、タマモが珍しくシロを連れてきたので少し不思議に思った
「今日は例の話をシロに説明しようかと思って連れてきたわ…」
タマモは真剣な表情で魔鈴に話した
「そう… なら私の家に行きましょう。 店はしばらく閉めるわ…」
魔鈴はタマモの表情と話で内容を理解した
そして、店を閉めて3人で魔鈴の家に入った
「変わった家でござるな~」
シロは初めてみる異界の家に、珍しそうにキョロキョロしていた
魔鈴はタマモとシロを連れて、リビングに入った
3人はテーブルに座り魔鈴がお茶を出す…
シロは何の用か聞きだいのだが、魔鈴とタマモの雰囲気に黙っていた
一度に言っても無駄だろう
今回はこのくらいでいいか…
百合子はそう思った
横島は、百合子の怒りと呆れの理由がわからず、首を傾げていた
そして百合子は、次の日ナルニアに帰って行った
最後まで悩んだが、美神親子には会わなかった…
百合子にとって、美神親子は敵であり、冷静に話す自信が無かったのだ
息子が自分でケリをつけようとしているなら、親が出しゃばるのはマズいと思い、美神親子に会うのを辞めたのだ
ナルニアに帰った百合子は、大樹と今回の帰国の成果を話していた
「そうか… 忠夫にはもったいない人が側にいるんだな~」
大樹は魔鈴の写真と報告書を見ながら呟いた
「ええ…、妖狐のタマモちゃんも、伊達雪之丞君もいい子達だったわ」
百合子は少し安心したように話していた
「問題は美神美智恵か… クロサキにたのんで、しばらく監視させるか」
大樹は残りの問題である美神親子の報告書を見ていた
「その方がいいわね… 忠夫も魔鈴さんも決意はしてるけど…」
百合子は不安そうに呟いた
「二人共優しすぎる… 相手は人類を騙したんだ。 若い二人には荷が重い」
大樹はそう話して、クロサキに電話をしていた
大樹と百合子は遠いナルニアの地で、息子の幸せを願ってやまなかった……
それからしばらくしたある日…
魔鈴はシロとタマモと山の中を歩いていた
「人狼の里はまだなの?」
タマモは少し疲れた表情でシロに聞いた
「もうすぐでござる!」
シロはまだまだ元気で答えた
「もう2時間も同じ答えじゃない!」
タマモは不機嫌そうに言った
「狐は体力が無いでござるな~」
「あんたが普通じゃないのよ! バカ犬!」
「狼でござる!」
シロとタマモは口げんかをしながら歩いていく…
「二人共、ケンカしないで下さいね。 タマモちゃん疲れたら休むから怒らないの!」
魔鈴は笑顔で二人のケンカを止める
「う~ ごめんでござる…」
「ごめん…」
二人は反省してまた歩き出す
何故3人で人狼の里へ向かっているかと言えば…
それは3日ほど前にさかのぼる
タマモは珍しくシロの散歩に付いて行くと言い出したのだ
シロはめったに無いことに不思議そうに見ていたが、わざわざ拒否する必要も無くタマモと散歩に行った
普段は猛スピードで走って散歩するシロだが…
さすがにタマモと一緒な為、歩いていた
「どうしたのでござる… 珍しく拙者の散歩に付き合うなど…」
シロはタマモに話しかけた
タマモはシロを見て真剣な顔で話し出した
「ちょっと大事な話があるの。 とりあえず落ち着いて話したいから付いてきて…」
タマモはそう話して歩き出す
シロはすぐにも聞きたかったが…
タマモのあまりの真剣な表情に黙っていた
タマモがシロを連れて行ったのは魔鈴の店だった…
「ここは、この前来た店でござるな…」
シロは魔鈴の店を見て、天狗に会いに行った時を思い出していた…
タマモとシロが店に入ると魔鈴が出迎えた
「いらっしゃい、タマモちゃん。 今日はシロちゃんも居るのね?」
魔鈴はタマモとシロを笑顔で迎えた
そして、タマモが珍しくシロを連れてきたので少し不思議に思った
「今日は例の話をシロに説明しようかと思って連れてきたわ…」
タマモは真剣な表情で魔鈴に話した
「そう… なら私の家に行きましょう。 店はしばらく閉めるわ…」
魔鈴はタマモの表情と話で内容を理解した
そして、店を閉めて3人で魔鈴の家に入った
「変わった家でござるな~」
シロは初めてみる異界の家に、珍しそうにキョロキョロしていた
魔鈴はタマモとシロを連れて、リビングに入った
3人はテーブルに座り魔鈴がお茶を出す…
シロは何の用か聞きだいのだが、魔鈴とタマモの雰囲気に黙っていた