GS魔鈴 新しき絆・番外編魔鈴めぐみの挑戦
「それで料金の方はどうなるでしょうか?」
民宿内に入ろうとする魔鈴や横島達に、老夫婦は申し訳なさそうに声をかける
GSに頼むのが初めての老夫婦は、依頼料金の100万で本当に大丈夫なのか事前に確認したかったのだ
世間では、後々追加料金を請求されたりするトラブルが話題になっていたりもする
まあ、それは老人や貧乏人を食い物にする悪徳GSなどの話ではあるのだが、素人の老夫婦に区別をするのは無理なのだし…
「料金は100万円を上限にする契約でしたが、無理でしょうか?」
一方魔鈴は、老夫婦が値引きの交渉をしたいのかと思っていた
実際に裕福でない依頼人はよくある話である
少しでも安くして欲しいと言うのが普通の人の心情なのだから
「いえいえ、100万円はなんとか用意出来ます。 ただ、追加料金などを後々請求されても私達では払えないので…」
慌てて否定する老夫婦に、魔鈴は老夫婦が言いたいことを理解した
「大丈夫ですよ。 GS協会を通した依頼は、後々追加料金などは発生しません。 万が一追加料金が必要な事態があれば、事前に見積もりをお渡しするのが決まりですから」
魔鈴は老夫婦を安心させるように、ゆっくり説明していく
「俺達を悪徳GSかなんかと勘違いしてるな…」
そんな老夫婦と魔鈴の会話を聞きながら、雪之丞は苦笑いを浮かべていた
「悪徳って美神さんみたいなGSか?」
「いや違う、あの人も裏じゃかなりヤバいことしてるようだが、あの人が相手にするのは金持ち連中だからな。 それとは別にGSの中には老人や貧乏人を騙す、三流のヤクザ紛いのGSや詐欺紛いのGSなんてゴロゴロしてるんだよ」
複雑な表情で尋ねる横島に、雪之丞はGS業界の裏側を説明する
そもそもGS免許を持たないモグリのGSは結構存在するのだ
かつての雪之丞のようにGS協会に目を付けられれば日本での活動は難しいが、目立たないように警察やGS協会の目を巧みにかい潜り、一般人を騙す連中は後を絶たない
数十万で除霊できる低級霊を、10倍の数百万もふっかけたと言う話もよくある話であった
中には最初は安く引き受けて、後々追加料金を請求する例もある
どこの業界でも同じだが、そういう連中は少なからず存在するのが現実なのだ
「そうなのか…」
知らなかったGS業界の裏側を聞いた横島は、驚き言葉少なく返事をするだけであった
「別に珍しい話じゃない。 元々一般人にはわかりにくい業界だからな… 悪知恵の働くやつならいくらでも稼げるんだ」
雪之丞の話が途切れた頃、老夫婦に説明の終わった魔鈴がやって来る
「悪徳GSかと疑われたみたいだな」
「はい、どうも前にこの島に来たGSが詐欺紛いの方法で騙したようで… GS自体のイメージも良くないみたいです」
雪之丞の問い掛けに魔鈴は悲しそうに答えた
直接関係無いとはいえ、騙された人を思うと胸が痛む
「さて、それでは除霊に入りましょうか。 まずは民宿付近の調査からやりましょう。 半年前の調査報告書はあまりあてにならないようなので」
気持ちを切り替えた魔鈴達は、いよいよ除霊に取り掛かることになる
民宿内に入ろうとする魔鈴や横島達に、老夫婦は申し訳なさそうに声をかける
GSに頼むのが初めての老夫婦は、依頼料金の100万で本当に大丈夫なのか事前に確認したかったのだ
世間では、後々追加料金を請求されたりするトラブルが話題になっていたりもする
まあ、それは老人や貧乏人を食い物にする悪徳GSなどの話ではあるのだが、素人の老夫婦に区別をするのは無理なのだし…
「料金は100万円を上限にする契約でしたが、無理でしょうか?」
一方魔鈴は、老夫婦が値引きの交渉をしたいのかと思っていた
実際に裕福でない依頼人はよくある話である
少しでも安くして欲しいと言うのが普通の人の心情なのだから
「いえいえ、100万円はなんとか用意出来ます。 ただ、追加料金などを後々請求されても私達では払えないので…」
慌てて否定する老夫婦に、魔鈴は老夫婦が言いたいことを理解した
「大丈夫ですよ。 GS協会を通した依頼は、後々追加料金などは発生しません。 万が一追加料金が必要な事態があれば、事前に見積もりをお渡しするのが決まりですから」
魔鈴は老夫婦を安心させるように、ゆっくり説明していく
「俺達を悪徳GSかなんかと勘違いしてるな…」
そんな老夫婦と魔鈴の会話を聞きながら、雪之丞は苦笑いを浮かべていた
「悪徳って美神さんみたいなGSか?」
「いや違う、あの人も裏じゃかなりヤバいことしてるようだが、あの人が相手にするのは金持ち連中だからな。 それとは別にGSの中には老人や貧乏人を騙す、三流のヤクザ紛いのGSや詐欺紛いのGSなんてゴロゴロしてるんだよ」
複雑な表情で尋ねる横島に、雪之丞はGS業界の裏側を説明する
そもそもGS免許を持たないモグリのGSは結構存在するのだ
かつての雪之丞のようにGS協会に目を付けられれば日本での活動は難しいが、目立たないように警察やGS協会の目を巧みにかい潜り、一般人を騙す連中は後を絶たない
数十万で除霊できる低級霊を、10倍の数百万もふっかけたと言う話もよくある話であった
中には最初は安く引き受けて、後々追加料金を請求する例もある
どこの業界でも同じだが、そういう連中は少なからず存在するのが現実なのだ
「そうなのか…」
知らなかったGS業界の裏側を聞いた横島は、驚き言葉少なく返事をするだけであった
「別に珍しい話じゃない。 元々一般人にはわかりにくい業界だからな… 悪知恵の働くやつならいくらでも稼げるんだ」
雪之丞の話が途切れた頃、老夫婦に説明の終わった魔鈴がやって来る
「悪徳GSかと疑われたみたいだな」
「はい、どうも前にこの島に来たGSが詐欺紛いの方法で騙したようで… GS自体のイメージも良くないみたいです」
雪之丞の問い掛けに魔鈴は悲しそうに答えた
直接関係無いとはいえ、騙された人を思うと胸が痛む
「さて、それでは除霊に入りましょうか。 まずは民宿付近の調査からやりましょう。 半年前の調査報告書はあまりあてにならないようなので」
気持ちを切り替えた魔鈴達は、いよいよ除霊に取り掛かることになる