GS魔鈴 新しき絆・番外編魔鈴めぐみの挑戦
民宿の近くでは依頼人らしき老夫婦が、不安そうな表情で待っていた
「立花さんですね? 本日除霊に参りました。 GSの魔鈴めぐみです」
「よろしくお願いします」
丁寧に挨拶する魔鈴に、老夫婦は縋り付くような表情で頭を下げる
「さっそく現場を見たいのですが。 半年間に悪霊の変化はありましたか?」
「すいません、悪霊が怖くてずっと近寄れなかったのでわからないです」
魔鈴は半年間の状況を聞くが、老夫婦は民宿自体に近寄れなかったと言う
「近寄れなかったって、じゃあ今は何処に住んでるんすか?」
驚く横島が聞くと老夫婦は事情を話してゆく
この半年間、老夫婦は近所の家に間借りして住んでいたらしい
除霊に関しては、東京まで行ってオカルトGメンやGS事務所を何箇所も回って頼んだそうだ
最初に訪れたオカルトGメンで調査だけはしてくれたので、悪霊の状況などから300万はかかると見積もりされていたのだが…
危険性が低いことなどを理由に断られたのだ
その後GS事務所を回るが、何処も引き受けてくれなかったと老夫婦は悲しそうに話していた
「大変だったんだな…」
雪之丞は思わずつぶやく
お世辞にも金持ちには見えない二人を見てると、何とも言えない気持ちになる
依頼料の100万もなけなしの金を集めた金額なのだろう
一方横島もこの二人の状況に、驚きと同情を感じていた
今まで横島が美神事務所で見てきた依頼人は、裕福な人達ばかりだったのだ
中には一般人も居るが、この老夫婦のような料金を元から払えない人は美神事務所には行かないのだ
まあ、分割払いで途中で支払い困難になる客はたまに居るが、令子は違法まがいの手段で無理矢理回収していた
無論横島やおキヌは知らないことだが…
さて話を戻して、老夫婦が説明しながら現場へ行くと、民宿が見えて来た
「うーん、かなり陰の気を集めてますね…」
少し離れた場所から様子を探る魔鈴達
民宿と言うだけあって、一般住宅より少し大きいくらいの建物であるが、田舎などでは普通の大きさだろう
築30年は経過している民宿だけあって、陰の気を集めた様子は外観からして不気味に見える
「どうでしょうか?」
老夫婦は恐る恐る魔鈴に尋ねる
自分達が出せるのは100万が限界であった
魔鈴はすでに引き受けてはいたが、現場を見て料金が合わないと言われるのではと老夫婦は恐れているのだ
「多分半年間の間に状況が変化したのだと思います。 悪霊が複数居るようですし、これだけ陰の気が集まってると悪霊の強さも変わってるでしょうね」
予想より悪化した現場に、魔鈴は気合いを入れて現場に入ろうとする
「じゃあ、行くか」
「雪之丞、家は壊すなよ」
こちらは魔鈴とは対象的に、いつもと同じ表情の雪之丞と横島
予想よりは悪い現場だが、雪之丞や横島の今までの現場と比べたら簡単な部類に入る
二人にとっては、この程度なら問題など無かった
「立花さんですね? 本日除霊に参りました。 GSの魔鈴めぐみです」
「よろしくお願いします」
丁寧に挨拶する魔鈴に、老夫婦は縋り付くような表情で頭を下げる
「さっそく現場を見たいのですが。 半年間に悪霊の変化はありましたか?」
「すいません、悪霊が怖くてずっと近寄れなかったのでわからないです」
魔鈴は半年間の状況を聞くが、老夫婦は民宿自体に近寄れなかったと言う
「近寄れなかったって、じゃあ今は何処に住んでるんすか?」
驚く横島が聞くと老夫婦は事情を話してゆく
この半年間、老夫婦は近所の家に間借りして住んでいたらしい
除霊に関しては、東京まで行ってオカルトGメンやGS事務所を何箇所も回って頼んだそうだ
最初に訪れたオカルトGメンで調査だけはしてくれたので、悪霊の状況などから300万はかかると見積もりされていたのだが…
危険性が低いことなどを理由に断られたのだ
その後GS事務所を回るが、何処も引き受けてくれなかったと老夫婦は悲しそうに話していた
「大変だったんだな…」
雪之丞は思わずつぶやく
お世辞にも金持ちには見えない二人を見てると、何とも言えない気持ちになる
依頼料の100万もなけなしの金を集めた金額なのだろう
一方横島もこの二人の状況に、驚きと同情を感じていた
今まで横島が美神事務所で見てきた依頼人は、裕福な人達ばかりだったのだ
中には一般人も居るが、この老夫婦のような料金を元から払えない人は美神事務所には行かないのだ
まあ、分割払いで途中で支払い困難になる客はたまに居るが、令子は違法まがいの手段で無理矢理回収していた
無論横島やおキヌは知らないことだが…
さて話を戻して、老夫婦が説明しながら現場へ行くと、民宿が見えて来た
「うーん、かなり陰の気を集めてますね…」
少し離れた場所から様子を探る魔鈴達
民宿と言うだけあって、一般住宅より少し大きいくらいの建物であるが、田舎などでは普通の大きさだろう
築30年は経過している民宿だけあって、陰の気を集めた様子は外観からして不気味に見える
「どうでしょうか?」
老夫婦は恐る恐る魔鈴に尋ねる
自分達が出せるのは100万が限界であった
魔鈴はすでに引き受けてはいたが、現場を見て料金が合わないと言われるのではと老夫婦は恐れているのだ
「多分半年間の間に状況が変化したのだと思います。 悪霊が複数居るようですし、これだけ陰の気が集まってると悪霊の強さも変わってるでしょうね」
予想より悪化した現場に、魔鈴は気合いを入れて現場に入ろうとする
「じゃあ、行くか」
「雪之丞、家は壊すなよ」
こちらは魔鈴とは対象的に、いつもと同じ表情の雪之丞と横島
予想よりは悪い現場だが、雪之丞や横島の今までの現場と比べたら簡単な部類に入る
二人にとっては、この程度なら問題など無かった