GS魔鈴 新しき絆・番外編愛子の日記
~×月〇日~
横島君が本当にGSを辞めた事をピート君に聞いた
本人はサバサバしてるけど、周りは大変だったらしい
横島君に期待してた人は予想以上にたくさん居たようだ
~×月〇日~
明日は卒業式だ
私は眠れずに校内を歩いていた
理科室や職員室や体育館……、どこもたくさんの思い出でいっぱいだった
明日で最後という現実が、私の胸に突き刺さる
溢れてくる涙を止める手だては私にはない
明日だけは……
明日だけは笑っていよう
それが私を受け入れてくれたみんなや、横島君への最後の恩返し
~×月〇日~
今日は何から書いたらいいか分からないほど、書きたい事がある
私は卒業式を笑って終える事が出来た
そのまま横島君とも笑ってお別れを言うつもりだったのだけど、仲間うちで卒業を祝うからと誘われてしまった
いつもながら横島君の行動は突然だと思った
魔鈴めぐみさん
ずっと会いたかった横島君の大切な人
会ったら胸が苦しくなるかと思ったけど、逆にどこかすっきりしてしまった
理由は私自身も解らないけど、幸せそうな横島君に安心したのかもしれない
ここからは驚きの連続だった
神族や魔族が自然な感じでやって来るのだから
普通に挨拶を交わし会話をする神族と魔族なんて有り得ないはずなのに……
加えて驚いたのは近畿君が来た事だろう
横島君は知り合いを何人か呼んだ身内の集まりだと言ってたけど、十分派手なパーティーに見えるのは私だけなのだろうか?
その後始めて見る真剣な横島君の挨拶に私は驚きを隠せなかったけど、周りを見るとみんな何かしらの驚きはあったようだ
というか集まった者の半分以上は人間じゃないのに、誰も争いもツッコミもしないのは何故だろうと不思議に思った
私は横島君と会ってから新しい日々の連続だったが、それはこの日も変わらない
エミさんという人が語ってくれた横島君の実力やGSの裏側は、私には想像も出来ない事だった
GSというと美神さんのイメージが強いけど、実際は過酷らしい
この後おキヌちゃんの友達らしき二人が乱入して問題を起こすが、その時に聞いた横島君の過去は衝撃を通り越して頭が真っ白になる
決して人前で涙を見せないと誓ったのに、私は気が付いたら泣いていた
その過去だけはこの日記にも書いてはいけない事だろう
横島君と彼を愛するルシオラさんという人のためにも……
そして私は何故横島君が魔鈴さんを選んだのか理解した
彼女が一番横島君の本当の心を見ていたのだろう
『今の横島さんをそのまま見て欲しい』
彼女の最後の言葉が忘れられない
当たり前な事を私は出来なかった
横島君も普通の高校生だと私は知っていたのに、何処か特別だと思っていた
そんな横島君の周りでは当たり前の事が間違っていたと、私は何故気付けなかったのだろう
楽しいパーティーも終わり帰る時、見送りに来てくれた魔鈴さんはいつでも遊びに来てと言ってくれて、横島君は次は花見にするかとすでに次の予定を話していた
私はその言葉が何より嬉しかったかもしれない
いつの間にかお別れだとばかり思っていたのだ
机の妖怪の私と人間の横島君では、このまま離れて疎遠になるのだろうと……
学校に関係なくこれからも会えると思うと、私は本当に嬉しかった
横島君が本当にGSを辞めた事をピート君に聞いた
本人はサバサバしてるけど、周りは大変だったらしい
横島君に期待してた人は予想以上にたくさん居たようだ
~×月〇日~
明日は卒業式だ
私は眠れずに校内を歩いていた
理科室や職員室や体育館……、どこもたくさんの思い出でいっぱいだった
明日で最後という現実が、私の胸に突き刺さる
溢れてくる涙を止める手だては私にはない
明日だけは……
明日だけは笑っていよう
それが私を受け入れてくれたみんなや、横島君への最後の恩返し
~×月〇日~
今日は何から書いたらいいか分からないほど、書きたい事がある
私は卒業式を笑って終える事が出来た
そのまま横島君とも笑ってお別れを言うつもりだったのだけど、仲間うちで卒業を祝うからと誘われてしまった
いつもながら横島君の行動は突然だと思った
魔鈴めぐみさん
ずっと会いたかった横島君の大切な人
会ったら胸が苦しくなるかと思ったけど、逆にどこかすっきりしてしまった
理由は私自身も解らないけど、幸せそうな横島君に安心したのかもしれない
ここからは驚きの連続だった
神族や魔族が自然な感じでやって来るのだから
普通に挨拶を交わし会話をする神族と魔族なんて有り得ないはずなのに……
加えて驚いたのは近畿君が来た事だろう
横島君は知り合いを何人か呼んだ身内の集まりだと言ってたけど、十分派手なパーティーに見えるのは私だけなのだろうか?
その後始めて見る真剣な横島君の挨拶に私は驚きを隠せなかったけど、周りを見るとみんな何かしらの驚きはあったようだ
というか集まった者の半分以上は人間じゃないのに、誰も争いもツッコミもしないのは何故だろうと不思議に思った
私は横島君と会ってから新しい日々の連続だったが、それはこの日も変わらない
エミさんという人が語ってくれた横島君の実力やGSの裏側は、私には想像も出来ない事だった
GSというと美神さんのイメージが強いけど、実際は過酷らしい
この後おキヌちゃんの友達らしき二人が乱入して問題を起こすが、その時に聞いた横島君の過去は衝撃を通り越して頭が真っ白になる
決して人前で涙を見せないと誓ったのに、私は気が付いたら泣いていた
その過去だけはこの日記にも書いてはいけない事だろう
横島君と彼を愛するルシオラさんという人のためにも……
そして私は何故横島君が魔鈴さんを選んだのか理解した
彼女が一番横島君の本当の心を見ていたのだろう
『今の横島さんをそのまま見て欲しい』
彼女の最後の言葉が忘れられない
当たり前な事を私は出来なかった
横島君も普通の高校生だと私は知っていたのに、何処か特別だと思っていた
そんな横島君の周りでは当たり前の事が間違っていたと、私は何故気付けなかったのだろう
楽しいパーティーも終わり帰る時、見送りに来てくれた魔鈴さんはいつでも遊びに来てと言ってくれて、横島君は次は花見にするかとすでに次の予定を話していた
私はその言葉が何より嬉しかったかもしれない
いつの間にかお別れだとばかり思っていたのだ
机の妖怪の私と人間の横島君では、このまま離れて疎遠になるのだろうと……
学校に関係なくこれからも会えると思うと、私は本当に嬉しかった