新しき絆
内面がいくら変わっても、心が闇に捕らわれても、横島は優しかった…
そして横島は自分の心に蓋をして、毎日道化になっていく…
横島はここ3ヶ月毎日、真夜中に修行をしていた
いろいろ考えもまとまらないし、何かを決めた訳ではないが…
力不足で大切な人を失うのはもう御免だった
今自分に出来ることは強くなること
力が必要になった時の為に…
横島は修行を始めて、今まで自分がいかに怠けていたかを痛感していた
文珠や霊波刀は作れても、基礎の霊力の使い方も知らなかった
動きは反射神経と動態視力だけで、戦い方をまるで知らない…
やればやるほど、自分の無知と無力を感じていた
横島はそれでもあきらめなかった
一人で霊力の基礎や戦い方を調べて修行をしていった
少しずつではあるし、効率も悪いだろう
だが、誰にも頼るつもりは無かった
横島はもう誰を信じていいかわからなかった……
横島は三年になって、学校には出来るだけ出席していた
卒業には三年はある程度出席しないと難しいと先生に言われたのが一番の理由だが
一般的な知識が欲しかったのも理由の一つだ
令子には、卒業するなら三年は真面目に出席しないと、卒業させてもらえないからと話して
渋々了承をもらった
それに、今の横島は必要以上に事務所に居座るのがストレスになっていた
事務所に居る目的はシロとタマモなのだから、緊急事態だけに行ければ良かった
一方
毎日の生活は…
貧乏を極めていた
だだでさえ少ないバイト代なのに、バイトを減らした為に給料が更に減っていた
昔と違い、エロ本やビデオを買わなくなったが、生活が苦しいのは変わらなかった
今の横島は煩悩が無くなった訳ではない…
ただ、誰でもといったのは無くなったのだ…
まあ、令子の前では未だにセクハラのふりをしていたが
実際は令子には何も感じないのだ
ワザ失敗するタイミングで、セクハラのふりをして、折檻される…
その滑稽な姿に周りはみんな呆れて笑う
だが、横島らしいと、どこか安心していた
横島は貧乏な生活の中
学校に行き、バイトでこき使われて、夜中修行をする
そんな体も精神もギリギリな生活を続けていた
そんな日々のある日
横島のアパートに雪之丞がやってきた
「よっ! 久しぶりだな~ 近くまで来たからちょっと寄ってみたんだ」
雪之丞は横島の部屋へ上がり、食べ物を漁り始める
「雪之丞… またメシたかりにきたのか?」
横島は苦笑いするが好きなようにさせていた
「いや、しばらく一人で修行をしてたんだがな… 相手が欲しくて来たんだ。 俺の相手になるのはお前かピートしか居ないからな~」
雪之丞は横島のカップ麺を食べながら話した
横島は雪之丞の話を聞いて少し考えていた
横島自身も修行をしていたが霊力の基礎はともかく、格闘や戦闘技術はあまり進んでいなかった
基礎的な動きや戦い方を調べて繰り返してはいたが、成果があるのかも全くわからなかった
「うーん、少しだけだぞ?」
横島はこれをチャンスと感じて雪之丞の話に乗った
もちろん横島らしく、ワザと渋々といったふうに装って
だが雪之丞は渋々でも横島が受けたのに、内心驚いていた
雪之丞自身
横島を訪ねた理由の一つは手合わせだが、本当の理由は違っていた
ルシオラを亡くした横島を心配して来たのだ
あれから数ヶ月
一応は落ち着いただろう
だが、簡単に割り切れるはずはないし、雪之丞自身もかつて母親を亡くして苦しんだ経験があったのだから…
雪之丞は、かつて横島と出会い戦って、光の道に戻れた
横島に出会わなければ、勘九朗と同じ道を歩んでいたかもしれない…
そしてあの戦いで、横島が一番苦しんだ時、全く力になってやれなかった
雪之丞は自分の無力を嘆き、この数ヶ月必死に修行をしていた
そして過去の雪之丞のように、横島が今苦しんでいるなら、力になろう
そう決めてやってきていた…
そして横島は自分の心に蓋をして、毎日道化になっていく…
横島はここ3ヶ月毎日、真夜中に修行をしていた
いろいろ考えもまとまらないし、何かを決めた訳ではないが…
力不足で大切な人を失うのはもう御免だった
今自分に出来ることは強くなること
力が必要になった時の為に…
横島は修行を始めて、今まで自分がいかに怠けていたかを痛感していた
文珠や霊波刀は作れても、基礎の霊力の使い方も知らなかった
動きは反射神経と動態視力だけで、戦い方をまるで知らない…
やればやるほど、自分の無知と無力を感じていた
横島はそれでもあきらめなかった
一人で霊力の基礎や戦い方を調べて修行をしていった
少しずつではあるし、効率も悪いだろう
だが、誰にも頼るつもりは無かった
横島はもう誰を信じていいかわからなかった……
横島は三年になって、学校には出来るだけ出席していた
卒業には三年はある程度出席しないと難しいと先生に言われたのが一番の理由だが
一般的な知識が欲しかったのも理由の一つだ
令子には、卒業するなら三年は真面目に出席しないと、卒業させてもらえないからと話して
渋々了承をもらった
それに、今の横島は必要以上に事務所に居座るのがストレスになっていた
事務所に居る目的はシロとタマモなのだから、緊急事態だけに行ければ良かった
一方
毎日の生活は…
貧乏を極めていた
だだでさえ少ないバイト代なのに、バイトを減らした為に給料が更に減っていた
昔と違い、エロ本やビデオを買わなくなったが、生活が苦しいのは変わらなかった
今の横島は煩悩が無くなった訳ではない…
ただ、誰でもといったのは無くなったのだ…
まあ、令子の前では未だにセクハラのふりをしていたが
実際は令子には何も感じないのだ
ワザ失敗するタイミングで、セクハラのふりをして、折檻される…
その滑稽な姿に周りはみんな呆れて笑う
だが、横島らしいと、どこか安心していた
横島は貧乏な生活の中
学校に行き、バイトでこき使われて、夜中修行をする
そんな体も精神もギリギリな生活を続けていた
そんな日々のある日
横島のアパートに雪之丞がやってきた
「よっ! 久しぶりだな~ 近くまで来たからちょっと寄ってみたんだ」
雪之丞は横島の部屋へ上がり、食べ物を漁り始める
「雪之丞… またメシたかりにきたのか?」
横島は苦笑いするが好きなようにさせていた
「いや、しばらく一人で修行をしてたんだがな… 相手が欲しくて来たんだ。 俺の相手になるのはお前かピートしか居ないからな~」
雪之丞は横島のカップ麺を食べながら話した
横島は雪之丞の話を聞いて少し考えていた
横島自身も修行をしていたが霊力の基礎はともかく、格闘や戦闘技術はあまり進んでいなかった
基礎的な動きや戦い方を調べて繰り返してはいたが、成果があるのかも全くわからなかった
「うーん、少しだけだぞ?」
横島はこれをチャンスと感じて雪之丞の話に乗った
もちろん横島らしく、ワザと渋々といったふうに装って
だが雪之丞は渋々でも横島が受けたのに、内心驚いていた
雪之丞自身
横島を訪ねた理由の一つは手合わせだが、本当の理由は違っていた
ルシオラを亡くした横島を心配して来たのだ
あれから数ヶ月
一応は落ち着いただろう
だが、簡単に割り切れるはずはないし、雪之丞自身もかつて母親を亡くして苦しんだ経験があったのだから…
雪之丞は、かつて横島と出会い戦って、光の道に戻れた
横島に出会わなければ、勘九朗と同じ道を歩んでいたかもしれない…
そしてあの戦いで、横島が一番苦しんだ時、全く力になってやれなかった
雪之丞は自分の無力を嘆き、この数ヶ月必死に修行をしていた
そして過去の雪之丞のように、横島が今苦しんでいるなら、力になろう
そう決めてやってきていた…