GS魔鈴 新しき絆・番外編愛子の日記
~×月〇日~
今日の体育は短距離走だった
私は走れないので記録係をしていたが、横島君は中の下の成績である
この前シロちゃんと帰った時のスピードで走れば、もっといい記録が出ると思うのは私だけなのだろうか?
ちなみにピート君の記録も真ん中くらいである
GSは案外体力や運動神経は関係ないのだろうか?
~×月〇日~
今日の放課後、横島君と見知らぬ金髪の少女がうどん屋さんに居るのを見かけた
あれが噂の妖狐のタマモちゃんだろうか?
二人は楽しそうにうどんを食べていた
学校では見せないような穏やかな笑顔の横島君に、私の胸はズキッと痛む気がした
~×月〇日~
もうすぐ中間試験だ
成績の危うい横島君とタイガー君に加えて日本語になれないピート君の三人に、試験対策の勉強を教える事になった
特に横島君は赤点を取ると卒業が危うくなると先生に言われており、焦っている
学校に夜遅くまで生徒が残ると先生が帰れなくなるので、横島君のアパートで勉強会をする事になった
しかし、久しぶりの横島君の部屋は何かの違和感を感じてしまう
よく言えば割と綺麗だっただけだが、悪く言えば生活感が薄いのかもしれない
~×月〇日~
朝方まで勉強の連続だったが、夕方から除霊のバイトがあったタイガー君は疲れて眠ってしまった
ピート君と横島君が元気だから勉強は続ける
吸血鬼のピート君は夜元気でも不思議ではないが、横島君も全く眠そうでない
きついバイトのせいで夜型な生活になれてるのだろうか?
昨日の朝から眠ってないのにあくび一つしない横島君に、ちょっと違和感を感じた
~×月〇日~
一週間にも及ぶ試験対策の泊まり込みの結果、横島君達は見事赤点をクリアする
ピート君は好成績な教科と赤点ぎりぎりな教科に分かれるが、横島君とタイガー君はぎりぎりだった
この一週間、私は睡魔と戦いながら勉強を教えていたが、一番タフで眠気を見せなかったのはやはり横島君だ
理由を聞くとGSのバイトで徹夜に慣れてると笑って答えたが、ピート君より元気そうなのはちょっと不思議である
変なところで強がってる気がするのは私だけなのだろうか?
~×月〇日~
今日、学校近くの神社で祭りがあった
風に乗って聞こえる楽しげな人達の声や音に、私は少し寂しさが込み上げてくる
友達も先生もみんな優しいけど、私はやはり妖怪なのだから……
そんな時、校庭で私の名前を叫ぶ人が居た
思わず一瞬隠れてしまうが声の主が横島君だとわかり降りていくと、屋台のタコ焼きとチョコバナナをくれた
突然の事に意味がわからない私に、横島君は近くに寄っただけだと言って帰ってしまう
私は今日ほど妖怪に生まれた事を苦しく感じた日はない
横島君の不器用な優しさが嬉しくてたまらない半面、越えられない壁を感じて苦しさも感じていたのだから
~×月〇日~
最近離れた場所からたまに私たちの学校を見つめている子が居る
あれは前に横島君と一緒だった金髪少女のタマモちゃんだと思う
私からは遠くて表情まで見えないが、彼女は学校が気になるのだろうか?
それとも……
今日の体育は短距離走だった
私は走れないので記録係をしていたが、横島君は中の下の成績である
この前シロちゃんと帰った時のスピードで走れば、もっといい記録が出ると思うのは私だけなのだろうか?
ちなみにピート君の記録も真ん中くらいである
GSは案外体力や運動神経は関係ないのだろうか?
~×月〇日~
今日の放課後、横島君と見知らぬ金髪の少女がうどん屋さんに居るのを見かけた
あれが噂の妖狐のタマモちゃんだろうか?
二人は楽しそうにうどんを食べていた
学校では見せないような穏やかな笑顔の横島君に、私の胸はズキッと痛む気がした
~×月〇日~
もうすぐ中間試験だ
成績の危うい横島君とタイガー君に加えて日本語になれないピート君の三人に、試験対策の勉強を教える事になった
特に横島君は赤点を取ると卒業が危うくなると先生に言われており、焦っている
学校に夜遅くまで生徒が残ると先生が帰れなくなるので、横島君のアパートで勉強会をする事になった
しかし、久しぶりの横島君の部屋は何かの違和感を感じてしまう
よく言えば割と綺麗だっただけだが、悪く言えば生活感が薄いのかもしれない
~×月〇日~
朝方まで勉強の連続だったが、夕方から除霊のバイトがあったタイガー君は疲れて眠ってしまった
ピート君と横島君が元気だから勉強は続ける
吸血鬼のピート君は夜元気でも不思議ではないが、横島君も全く眠そうでない
きついバイトのせいで夜型な生活になれてるのだろうか?
昨日の朝から眠ってないのにあくび一つしない横島君に、ちょっと違和感を感じた
~×月〇日~
一週間にも及ぶ試験対策の泊まり込みの結果、横島君達は見事赤点をクリアする
ピート君は好成績な教科と赤点ぎりぎりな教科に分かれるが、横島君とタイガー君はぎりぎりだった
この一週間、私は睡魔と戦いながら勉強を教えていたが、一番タフで眠気を見せなかったのはやはり横島君だ
理由を聞くとGSのバイトで徹夜に慣れてると笑って答えたが、ピート君より元気そうなのはちょっと不思議である
変なところで強がってる気がするのは私だけなのだろうか?
~×月〇日~
今日、学校近くの神社で祭りがあった
風に乗って聞こえる楽しげな人達の声や音に、私は少し寂しさが込み上げてくる
友達も先生もみんな優しいけど、私はやはり妖怪なのだから……
そんな時、校庭で私の名前を叫ぶ人が居た
思わず一瞬隠れてしまうが声の主が横島君だとわかり降りていくと、屋台のタコ焼きとチョコバナナをくれた
突然の事に意味がわからない私に、横島君は近くに寄っただけだと言って帰ってしまう
私は今日ほど妖怪に生まれた事を苦しく感じた日はない
横島君の不器用な優しさが嬉しくてたまらない半面、越えられない壁を感じて苦しさも感じていたのだから
~×月〇日~
最近離れた場所からたまに私たちの学校を見つめている子が居る
あれは前に横島君と一緒だった金髪少女のタマモちゃんだと思う
私からは遠くて表情まで見えないが、彼女は学校が気になるのだろうか?
それとも……