GS魔鈴 新しき絆・番外編愛子の日記
一日の日記を書き終えた愛子はふとそのままページをめくり、過去の日記に目を向けていた
~×月〇日~
いつからだろう
横島君の何かが変わったのは……
いつも笑ってみんなを楽しませていたはずの横島君を見てると、胸のどこかが痛くなる
みんな笑って楽しい雰囲気なのに、私の心のどこかが微かに警告を与えるように痛みを感じる
~×月〇日~
そういえば横島君がピート君への差し入れに手を出さなくなったのは、何時からだろう?
廊下の隅で差し入れした下級生の子が、横島君が差し入れを横取りするのを待っているのに……
『別に理由なんてねえよ。 まあ、ピートのファンに刺されたくないしな』
何故ピート君への差し入れを食べなくなったのか聞いた横島君の答えは、やはり違和感があった
~×月〇日~
最近の横島君は以前に比べて痩せたと思う
顔色は決して悪くないが、元々細かった横島君が更に痩せた事が私は不思議でならない
それに彼は昼食を全く食べない
何故食べないのか聞くとお金がないと言いそのまま貧乏をネタに笑いをとるが、何かごまかされた気がする
~×月〇日~
最近横島君が授業を真面目に聞いている
内容はちんぷんかんぷんのようでよく質問をされるが、これも以前の横島君にはなかったことだ
勉強は青春には必要不可欠なのに、何故か私の心は晴れないまま
以前から感じてる違和感は何なのだろう?
~×月〇日~
ホームルームが終わり多くのクラスメートが部活や帰宅していく中、横島君は窓の外を見つめてホームルームが終わったのに気付いてない
その表情が一瞬別人に見えるほど、はかない表情に見えたのは気のせいだろうか?
彼の視線の先にはビルの谷間に沈む夕日しかないのに……
~×月〇日~
もう少しで三年になる私たちは、そろそろ進路を決める頃だ
タイガー君はGS試験に受けてGSになるといい、ピート君はオカルトGメンで人々の為に働きたいと言う
なのに横島君の進路は白紙のままだった
『美人の嫁さん手に入れて退廃的な生活を送るんだ!』
力強く進路を語った横島君にクラスメートの笑いと呆れた視線が集まる
最近私が知りたい事に関わると、必ず横島君が笑いに持っていくのは偶然なのだろうか?
何故GSになると素直に言わないのだろう?
妖怪の私でさえ友人として見てくれる横島君ほどGSに向いてる人が居ないと思うのは、私の考えすぎなのだろうか?
同じ人間に退治されるなら、私なら横島君に退治されたい
~×月〇日~
今日の横島君は霊力がかなり弱まっている
私はあまり敏感に感じる妖怪ではないが、それでも分かるほどに霊力が減っている
GSのバイトがあったかと聞くが、昨日はなかったらしい
私の気のせいなのだろうか……?
~×月〇日~
やはり最近の横島君は痩せすぎだと思う
お昼にみんなのお弁当を羨ましそうに見つめ、お腹空いたと騒いで笑われている
それにも関わらず、やはりピート君への差し入れには手を付けない
クラスメートの一人が憐れんで半分分けようかと言い出すが、横島君は放課後には美神さんにご馳走を食べさせてもらえると強く出て断ってしまう
イマイチ横島君の考えがわからない
~×月〇日~
いつからだろう
横島君の何かが変わったのは……
いつも笑ってみんなを楽しませていたはずの横島君を見てると、胸のどこかが痛くなる
みんな笑って楽しい雰囲気なのに、私の心のどこかが微かに警告を与えるように痛みを感じる
~×月〇日~
そういえば横島君がピート君への差し入れに手を出さなくなったのは、何時からだろう?
廊下の隅で差し入れした下級生の子が、横島君が差し入れを横取りするのを待っているのに……
『別に理由なんてねえよ。 まあ、ピートのファンに刺されたくないしな』
何故ピート君への差し入れを食べなくなったのか聞いた横島君の答えは、やはり違和感があった
~×月〇日~
最近の横島君は以前に比べて痩せたと思う
顔色は決して悪くないが、元々細かった横島君が更に痩せた事が私は不思議でならない
それに彼は昼食を全く食べない
何故食べないのか聞くとお金がないと言いそのまま貧乏をネタに笑いをとるが、何かごまかされた気がする
~×月〇日~
最近横島君が授業を真面目に聞いている
内容はちんぷんかんぷんのようでよく質問をされるが、これも以前の横島君にはなかったことだ
勉強は青春には必要不可欠なのに、何故か私の心は晴れないまま
以前から感じてる違和感は何なのだろう?
~×月〇日~
ホームルームが終わり多くのクラスメートが部活や帰宅していく中、横島君は窓の外を見つめてホームルームが終わったのに気付いてない
その表情が一瞬別人に見えるほど、はかない表情に見えたのは気のせいだろうか?
彼の視線の先にはビルの谷間に沈む夕日しかないのに……
~×月〇日~
もう少しで三年になる私たちは、そろそろ進路を決める頃だ
タイガー君はGS試験に受けてGSになるといい、ピート君はオカルトGメンで人々の為に働きたいと言う
なのに横島君の進路は白紙のままだった
『美人の嫁さん手に入れて退廃的な生活を送るんだ!』
力強く進路を語った横島君にクラスメートの笑いと呆れた視線が集まる
最近私が知りたい事に関わると、必ず横島君が笑いに持っていくのは偶然なのだろうか?
何故GSになると素直に言わないのだろう?
妖怪の私でさえ友人として見てくれる横島君ほどGSに向いてる人が居ないと思うのは、私の考えすぎなのだろうか?
同じ人間に退治されるなら、私なら横島君に退治されたい
~×月〇日~
今日の横島君は霊力がかなり弱まっている
私はあまり敏感に感じる妖怪ではないが、それでも分かるほどに霊力が減っている
GSのバイトがあったかと聞くが、昨日はなかったらしい
私の気のせいなのだろうか……?
~×月〇日~
やはり最近の横島君は痩せすぎだと思う
お昼にみんなのお弁当を羨ましそうに見つめ、お腹空いたと騒いで笑われている
それにも関わらず、やはりピート君への差し入れには手を付けない
クラスメートの一人が憐れんで半分分けようかと言い出すが、横島君は放課後には美神さんにご馳走を食べさせてもらえると強く出て断ってしまう
イマイチ横島君の考えがわからない