新しき絆・2
外で美智恵が百合子達に止められてる中、魔鈴の店では沈黙が続いていた
令子は怒りや悲しみなど複雑な瞳で睨んでるが、横島は逆に冷めた目で見ている
「横島っ! あんたが私に逆らおうなんて千年早いわ! あんたは黙って私の言うこと聞いてればいいのよ!」
いつまで待っても謝らない横島に、令子は我慢の限界であった
心の中で横島を求めれば求めるほど、束縛して自分の物にしないと気が済まなくなっていく
二度と失いたくないという強い想いも素直には表せない
やはり、彼女は美神令子であった
「美神さんが何を考えてるか知りませんが、俺はもう決めました。 二度と美神さんと一緒に仕事するつもりはありません」
興奮する令子に嫌気が差して、呆れた表情の横島は冷たく言い放つ
(結局、この人は自分の思い通りにならないと気が済まないんだよな… 周りの人の気持ちとか無視だから)
横島には令子の想いは伝わってなかった
いつも令子は全ての物事を自分の思い通りにしようとする
特に横島に関してはその傾向が強く、そんな令子に嫌気が差していた
(何故… 何故そんな目で私を見るの?)
そして表面上の怒りとは別に令子の内心では、心が張り裂けそうなほどショックを感じていた
横島の存在があまりに遠く感じて、まるで敵を見るように冷たい視線を向けられたショックは計り知れないほど大きい
「あんた達… 私に逆らうなら、生きていけると思わないことね… 全力で潰すわよ」
愛情が深い分、憎しみが令子の心を支配していく
そしてその矛先は魔鈴とタマモとシロに向けられて、憎しみの籠もった殺気をぶつけるが…
バキッ!!
その時、令子は魔鈴を睨んで目を離した隙に横島に殴られていた
「あんたはいつもそうだ。 自分が正しいと決めつけて、自分中心に周りの人を好き勝手に振り回す。 今まではそれに流されていたけど、もう違う! 俺は美神さんを許さない! 二度と大切な人を失うのはごめんだ!!」
魔鈴達に殺気を向ける令子に横島はキレている
令子なら本気で魔鈴達を潰しかねないと、横島は誰よりも理解しているからこそ許せなかった
「あ… あぁ…」
横島に殴られた頬を押さえながら、令子はショックで言葉も無い
「横島さん、落ち着いて下さい」
そして令子の目の前では、魔鈴が横島を抱きしめて落ち着かせようとしている
横島の不安定な精神が先ほどの事で再び壊れるのではと、危機感を感じていたのだ
「私達は大丈夫ですよ。 ここがダメなら日本を出て、どこか外国で静かに暮らせばいいです。 だから落ち着いて下さい」
気持ちが高ぶり令子を睨む横島を、魔鈴は優しく諭してゆく
そして、そんな横島と魔鈴の姿を令子は呆然としたまま見つめていた
(横島クン…)
令子は何故か横島と出会ってからの様々な出来事を思い出す
いろいろあったが楽しかった
一緒に馬鹿やって共に戦って…
そんな様々な想いが溢れていた
令子は怒りや悲しみなど複雑な瞳で睨んでるが、横島は逆に冷めた目で見ている
「横島っ! あんたが私に逆らおうなんて千年早いわ! あんたは黙って私の言うこと聞いてればいいのよ!」
いつまで待っても謝らない横島に、令子は我慢の限界であった
心の中で横島を求めれば求めるほど、束縛して自分の物にしないと気が済まなくなっていく
二度と失いたくないという強い想いも素直には表せない
やはり、彼女は美神令子であった
「美神さんが何を考えてるか知りませんが、俺はもう決めました。 二度と美神さんと一緒に仕事するつもりはありません」
興奮する令子に嫌気が差して、呆れた表情の横島は冷たく言い放つ
(結局、この人は自分の思い通りにならないと気が済まないんだよな… 周りの人の気持ちとか無視だから)
横島には令子の想いは伝わってなかった
いつも令子は全ての物事を自分の思い通りにしようとする
特に横島に関してはその傾向が強く、そんな令子に嫌気が差していた
(何故… 何故そんな目で私を見るの?)
そして表面上の怒りとは別に令子の内心では、心が張り裂けそうなほどショックを感じていた
横島の存在があまりに遠く感じて、まるで敵を見るように冷たい視線を向けられたショックは計り知れないほど大きい
「あんた達… 私に逆らうなら、生きていけると思わないことね… 全力で潰すわよ」
愛情が深い分、憎しみが令子の心を支配していく
そしてその矛先は魔鈴とタマモとシロに向けられて、憎しみの籠もった殺気をぶつけるが…
バキッ!!
その時、令子は魔鈴を睨んで目を離した隙に横島に殴られていた
「あんたはいつもそうだ。 自分が正しいと決めつけて、自分中心に周りの人を好き勝手に振り回す。 今まではそれに流されていたけど、もう違う! 俺は美神さんを許さない! 二度と大切な人を失うのはごめんだ!!」
魔鈴達に殺気を向ける令子に横島はキレている
令子なら本気で魔鈴達を潰しかねないと、横島は誰よりも理解しているからこそ許せなかった
「あ… あぁ…」
横島に殴られた頬を押さえながら、令子はショックで言葉も無い
「横島さん、落ち着いて下さい」
そして令子の目の前では、魔鈴が横島を抱きしめて落ち着かせようとしている
横島の不安定な精神が先ほどの事で再び壊れるのではと、危機感を感じていたのだ
「私達は大丈夫ですよ。 ここがダメなら日本を出て、どこか外国で静かに暮らせばいいです。 だから落ち着いて下さい」
気持ちが高ぶり令子を睨む横島を、魔鈴は優しく諭してゆく
そして、そんな横島と魔鈴の姿を令子は呆然としたまま見つめていた
(横島クン…)
令子は何故か横島と出会ってからの様々な出来事を思い出す
いろいろあったが楽しかった
一緒に馬鹿やって共に戦って…
そんな様々な想いが溢れていた