新しき絆・2
ここで時を少し戻して美神事務所を出た美智恵は、焦った様子で令子の携帯に電話を続けるが出ない
「ちっ! あの馬鹿娘はっ!」
美智恵は肝心な時に連絡のとれない令子に苛立ちを隠せない
「仕方ないわ! 魔鈴の店で見張ってるしかない!」
考える時間も調べる時間も無いため、美智恵は最悪の事態を想定して魔鈴の店に向かう
キー!!
しかし魔鈴の店が見えて来た時、美智恵は愕然として急ブレーキを踏んでしまった
「令子……」
店の前にある見覚えのあるコブラを見て、美智恵は最も知られてはいけない真実を知られたことを悟る
「なんとしても、令子と横島君の関係を繋ぎ留めないとっ!」
それでも美智恵は諦めずに令子の車の後ろに車を泊めて、中に入って仲裁しようとしていたのだが…
「失礼ですが、美神美智恵さんですね?」
突然、中年の男性が美智恵に声をかける
「すいません。 今急いでるんです!」
相手を確認もせずに頭を下げて魔鈴の店に向かおうとした美智恵だが、今度は中年の女性が美智恵の前に居た
「邪魔しないで下さい。 あの子達は自分達で過去と決別しようとしてるんですから」
その言葉にハッとした美智恵が相手の顔を見ると、驚きに変わる
「横島…さん…」
そう、美智恵の元に現れたのは大樹と百合子と雪之丞だった
「あら、私達を知っているのね。 話が早くて助かるわ。 息子がいろいろとお世話になりました」
社交的な笑顔を見せる百合子だが、その瞳からは怒りの表情が隠せない
美智恵は周りに居る大樹と百合子と雪之丞を見て、急いで状況の把握をしようとする
(まさか… 待ち伏せされていた? それになぜ雪之丞君がこの人達と居るの?)
しかし、急いで魔鈴の店に行きたい焦りと、突然現れた百合子達の混乱で全く意味を理解出来ない
「人類を救った英雄美神美智恵か。 随分際どいことをして来たみたいだな… 同じ子供を持つ親として、その決意共感する部分もある。 だが、これ以上お前の好きにはさせない」
大樹はそう言って書類の入った袋を美智恵に投げつける
美智恵の足元に落ちた袋からは書類が数枚袋から出ており、美智恵が視線を書類に向けると…
「アシュタロス戦の極秘資料……」
美智恵は顔色が真っ青になって、全てが理解出来ないでいた
何故彼らがこれを持ってるのか?
自分に何を言いたいのか?
どんな敵とも戦い抜いた美神美智恵
彼女は今、人生で最も追いつめられていた
「今後、二度と忠夫とその交友人物に近づかないで下さい。 あなたが少しでも動けば、この資料は全て全世界に公開します」
冷たく有無を言わせない百合子の言葉が、朝の街に響く
大樹と雪之丞は美智恵を囲むように、警戒感を露わにしてその様子を見つめていた
「この資料は一個人が持っていい物では無いわ。 あなた達もタダでは済まないわよ!!」
ようやく少し頭が働いてきた美智恵は、思考をフル回転させて百合子を睨む
しかし、周到な準備をして来た百合子と対決するには明らかに冷静さに欠けていた
「それで… どうなるのかしら? なんなら今すぐ公開しましょうか?」
全く表情の変わらない百合子に美智恵は恐怖を感じる
「ちっ! あの馬鹿娘はっ!」
美智恵は肝心な時に連絡のとれない令子に苛立ちを隠せない
「仕方ないわ! 魔鈴の店で見張ってるしかない!」
考える時間も調べる時間も無いため、美智恵は最悪の事態を想定して魔鈴の店に向かう
キー!!
しかし魔鈴の店が見えて来た時、美智恵は愕然として急ブレーキを踏んでしまった
「令子……」
店の前にある見覚えのあるコブラを見て、美智恵は最も知られてはいけない真実を知られたことを悟る
「なんとしても、令子と横島君の関係を繋ぎ留めないとっ!」
それでも美智恵は諦めずに令子の車の後ろに車を泊めて、中に入って仲裁しようとしていたのだが…
「失礼ですが、美神美智恵さんですね?」
突然、中年の男性が美智恵に声をかける
「すいません。 今急いでるんです!」
相手を確認もせずに頭を下げて魔鈴の店に向かおうとした美智恵だが、今度は中年の女性が美智恵の前に居た
「邪魔しないで下さい。 あの子達は自分達で過去と決別しようとしてるんですから」
その言葉にハッとした美智恵が相手の顔を見ると、驚きに変わる
「横島…さん…」
そう、美智恵の元に現れたのは大樹と百合子と雪之丞だった
「あら、私達を知っているのね。 話が早くて助かるわ。 息子がいろいろとお世話になりました」
社交的な笑顔を見せる百合子だが、その瞳からは怒りの表情が隠せない
美智恵は周りに居る大樹と百合子と雪之丞を見て、急いで状況の把握をしようとする
(まさか… 待ち伏せされていた? それになぜ雪之丞君がこの人達と居るの?)
しかし、急いで魔鈴の店に行きたい焦りと、突然現れた百合子達の混乱で全く意味を理解出来ない
「人類を救った英雄美神美智恵か。 随分際どいことをして来たみたいだな… 同じ子供を持つ親として、その決意共感する部分もある。 だが、これ以上お前の好きにはさせない」
大樹はそう言って書類の入った袋を美智恵に投げつける
美智恵の足元に落ちた袋からは書類が数枚袋から出ており、美智恵が視線を書類に向けると…
「アシュタロス戦の極秘資料……」
美智恵は顔色が真っ青になって、全てが理解出来ないでいた
何故彼らがこれを持ってるのか?
自分に何を言いたいのか?
どんな敵とも戦い抜いた美神美智恵
彼女は今、人生で最も追いつめられていた
「今後、二度と忠夫とその交友人物に近づかないで下さい。 あなたが少しでも動けば、この資料は全て全世界に公開します」
冷たく有無を言わせない百合子の言葉が、朝の街に響く
大樹と雪之丞は美智恵を囲むように、警戒感を露わにしてその様子を見つめていた
「この資料は一個人が持っていい物では無いわ。 あなた達もタダでは済まないわよ!!」
ようやく少し頭が働いてきた美智恵は、思考をフル回転させて百合子を睨む
しかし、周到な準備をして来た百合子と対決するには明らかに冷静さに欠けていた
「それで… どうなるのかしら? なんなら今すぐ公開しましょうか?」
全く表情の変わらない百合子に美智恵は恐怖を感じる