新しき絆・2
「クッ…」
令子は悔しそうに唇を噛み締める
ついキレて攻撃してしまったのは自分のミスだと自覚はあるが、防がれたのはやはり屈辱だった
「あれ… あんた、そのイヤリングとネックレスはまさか…」
睨み合う中、令子は魔鈴のイヤリングとネックレスに目が行く
決して目立つ訳では無いし、高い宝石にも見えないが…
「これですか? クリスマスに横島さんから頂いた物ですよ」
ネックレスを手に持ち嬉しそうに微笑む魔鈴
対象的に令子は怒りで震えながらブスッとしてしまう
「なんであんたが横島クンの文珠貰ってるのよ!」
拳を握り締めやり場の無い怒りを溜め込む令子
横島が文珠を第三者に渡すなんて許せなかった
そもそも、横島も文珠も自分の物だと言う意識が強いのだから…
去年の後半から文珠を令子に渡さなくなっていた事実もあり、その後に貰った魔鈴が余計に憎い
「何故と言われましても… 恋人ですから」
怒りで思考が鈍っている令子に、魔鈴は当たり前のように重要な事実を告げる
いつもの令子ならそんな事を言われなくても気が付くのだろうが、令子は魔鈴の存在もそんな事実を認めたくなかった
「このくそ女… 本当に人の丁稚を誑し込んだのね…」
再び令子の怒りはピークに達しようとしていたその時…
「いい加減にしてくれませんか? 美神さん」
奥で見守っていた横島が姿を現す
このままでは再び魔鈴が攻撃されると思った横島は、決着をつけるべく一歩を踏み出していた
「よーこーしーまー」
今までに溜まりに溜まった怒りやストレスを、全て解放するように令子は横島を睨む
それは魔鈴にキレて攻撃した時とは比べものにならないほど、殺気立った霊力である
他人の魔鈴に比べて、自分の物だと思ってる横島には遠慮が無い
令子はそのまま神通棍に霊力を込めて、横島をシバこうとしたが…
動けなかった
横島の両隣にはタマモとシロが、そして令子の目の前の魔鈴が戦闘態勢で令子を睨んでいるのだ
「美神さん、もし横島さんに手を出すなら私達全員敵に回ります」
先ほどとは全く違い険しい表情の魔鈴は、神通棍を構えて令子を睨む
そして横島は魔鈴の隣に歩いていく
「美神さん、落ち着いて下さい。 ちょうど話があったんすよ」
魔鈴とタマモとシロが警戒感を露わにする中、横島は淡々とした表情で令子に語りかける
「あんた! こんなことしてタダで済むと思ってんじゃないんでしょうね!」
令子は一旦怒りを抑えるが、今にも爆発しそうな気配は変わらない
そしていつもの横島なら、こうなれば令子に怯えながら謝って問題は解決するはずなのだ
令子はここまで来ても、心の中ではそうなるのを確信していた
この後横島が必死に謝って、横島達3人を連れて帰り全て解決するはず…
今後の為にも、帰ったら二度と勝手な行動をしないようにしなければならない
令子の中ではそれ以外の結末は全くなかった
「ええ、わかってますよ。 俺は事務所を辞めます。 今までお世話になりました。 タマモとシロは俺が責任持って守っていきます」
そんな令子の予想とは裏腹に、横島はあっさりと辞めることを言い出した
令子は悔しそうに唇を噛み締める
ついキレて攻撃してしまったのは自分のミスだと自覚はあるが、防がれたのはやはり屈辱だった
「あれ… あんた、そのイヤリングとネックレスはまさか…」
睨み合う中、令子は魔鈴のイヤリングとネックレスに目が行く
決して目立つ訳では無いし、高い宝石にも見えないが…
「これですか? クリスマスに横島さんから頂いた物ですよ」
ネックレスを手に持ち嬉しそうに微笑む魔鈴
対象的に令子は怒りで震えながらブスッとしてしまう
「なんであんたが横島クンの文珠貰ってるのよ!」
拳を握り締めやり場の無い怒りを溜め込む令子
横島が文珠を第三者に渡すなんて許せなかった
そもそも、横島も文珠も自分の物だと言う意識が強いのだから…
去年の後半から文珠を令子に渡さなくなっていた事実もあり、その後に貰った魔鈴が余計に憎い
「何故と言われましても… 恋人ですから」
怒りで思考が鈍っている令子に、魔鈴は当たり前のように重要な事実を告げる
いつもの令子ならそんな事を言われなくても気が付くのだろうが、令子は魔鈴の存在もそんな事実を認めたくなかった
「このくそ女… 本当に人の丁稚を誑し込んだのね…」
再び令子の怒りはピークに達しようとしていたその時…
「いい加減にしてくれませんか? 美神さん」
奥で見守っていた横島が姿を現す
このままでは再び魔鈴が攻撃されると思った横島は、決着をつけるべく一歩を踏み出していた
「よーこーしーまー」
今までに溜まりに溜まった怒りやストレスを、全て解放するように令子は横島を睨む
それは魔鈴にキレて攻撃した時とは比べものにならないほど、殺気立った霊力である
他人の魔鈴に比べて、自分の物だと思ってる横島には遠慮が無い
令子はそのまま神通棍に霊力を込めて、横島をシバこうとしたが…
動けなかった
横島の両隣にはタマモとシロが、そして令子の目の前の魔鈴が戦闘態勢で令子を睨んでいるのだ
「美神さん、もし横島さんに手を出すなら私達全員敵に回ります」
先ほどとは全く違い険しい表情の魔鈴は、神通棍を構えて令子を睨む
そして横島は魔鈴の隣に歩いていく
「美神さん、落ち着いて下さい。 ちょうど話があったんすよ」
魔鈴とタマモとシロが警戒感を露わにする中、横島は淡々とした表情で令子に語りかける
「あんた! こんなことしてタダで済むと思ってんじゃないんでしょうね!」
令子は一旦怒りを抑えるが、今にも爆発しそうな気配は変わらない
そしていつもの横島なら、こうなれば令子に怯えながら謝って問題は解決するはずなのだ
令子はここまで来ても、心の中ではそうなるのを確信していた
この後横島が必死に謝って、横島達3人を連れて帰り全て解決するはず…
今後の為にも、帰ったら二度と勝手な行動をしないようにしなければならない
令子の中ではそれ以外の結末は全くなかった
「ええ、わかってますよ。 俺は事務所を辞めます。 今までお世話になりました。 タマモとシロは俺が責任持って守っていきます」
そんな令子の予想とは裏腹に、横島はあっさりと辞めることを言い出した