新しき絆・2
そのまま起きた魔鈴は朝食の準備をする前に百合子に電話をしていた
『はい、恐らく今日で事態は大きく動くと思います。 横島さんは直接美神さんに辞めることを伝えに行きたいようてすが…』
魔鈴は昨日の横島の話や、横島が気がついてない令子の気持ちなどを百合子に話して相談をしていく
『2人が帰らないことは、起きれば気が付くわ。 おキヌちゃんはすでにあなたの存在を知っている。 このまま行けば、お昼前にはあなたの店に押し掛けるわよ』
百合子は魔鈴の話を聞き令子の出方を予想してアドバイスをする
その話にやはり直接会うのは避けられないことを魔鈴は悟った
『では、やはりこちらから出向いた方がいいんでしょうね…』
胸の鼓動が高鳴るほど魔鈴は緊張していた
令子がいかに強敵か魔鈴はよく知っているのだから
『そうね。 こっちから出向いて辞めて来た方がいいわ。 中途半端にすれば美神美智恵に付け入る隙を与えてしまうもの』
『わかりました。 ありがとうございます。 朝食後にこちらから向かいます』
百合子の意見を聞き魔鈴は決意を決めて電話を切った
「いよいよか… これで明日からはゆっくり寝れるな」
百合子の向かいに座る大樹は、自信に満ちた笑みを浮かべて朝食を食べている
「横島……」
大樹の隣に座る雪之丞は、複雑な表情をして遠くを見つめた
「雪之丞君?」
その表情に百合子と大樹の視線が集まり、雪之丞は悔しそうに語りだす
「俺は未だに自分が許せない。 ライバルだのダチだの口では言ってたのに、あいつが一番苦しんでた時に俺は何も出来なかった… 俺にもう少し力があれば……」
拳を握りしめ雪之丞は二度と同じ過ちはごめんだと決意する
そう、横島一人苦しんでたのでは無かった
あの戦いの真実を知る者は大なり小なりいろんな思いを抱えている
雪之丞はその中でも特に後悔して悔しい思いを忘れて無かった
あの後も人一倍厳しい修行を続けて来たのは、今日この日の為と言っていい
雪之丞の険しい表情は、今日この日への決意を意味していた
「さあ、私達も行くわよ」
「ああ…」
百合子と大樹の表情も険しいものに一変して、3人で行動を開始する
まるで戦場に向かうような雰囲気を漂わせた3人は、そのまま決着の為に歩いてゆく
一方、電話を切った魔鈴は朝食の支度をしていた
令子の事務所に行くにしても、朝食を食べてからにしようとしたのだが…
この時、横島や魔鈴達は一つミスを犯した
自分達が霊感で目が覚めたように、令子も霊感で早く目覚めることを考えてないのだ
普段の令子はどんなに早くても9時過ぎまで起きない
昨日の帰宅時間を考えれば、まさかもう令子が行動してるとは予想も出来なかった
そう…
横島と令子の前世からの深く強い結びつきは、魔鈴やタマモや百合子の予想を超えているのを知らない
そうとは知らない横島達4人は、朝食を食べながら今日の行動を再び相談し始める
『はい、恐らく今日で事態は大きく動くと思います。 横島さんは直接美神さんに辞めることを伝えに行きたいようてすが…』
魔鈴は昨日の横島の話や、横島が気がついてない令子の気持ちなどを百合子に話して相談をしていく
『2人が帰らないことは、起きれば気が付くわ。 おキヌちゃんはすでにあなたの存在を知っている。 このまま行けば、お昼前にはあなたの店に押し掛けるわよ』
百合子は魔鈴の話を聞き令子の出方を予想してアドバイスをする
その話にやはり直接会うのは避けられないことを魔鈴は悟った
『では、やはりこちらから出向いた方がいいんでしょうね…』
胸の鼓動が高鳴るほど魔鈴は緊張していた
令子がいかに強敵か魔鈴はよく知っているのだから
『そうね。 こっちから出向いて辞めて来た方がいいわ。 中途半端にすれば美神美智恵に付け入る隙を与えてしまうもの』
『わかりました。 ありがとうございます。 朝食後にこちらから向かいます』
百合子の意見を聞き魔鈴は決意を決めて電話を切った
「いよいよか… これで明日からはゆっくり寝れるな」
百合子の向かいに座る大樹は、自信に満ちた笑みを浮かべて朝食を食べている
「横島……」
大樹の隣に座る雪之丞は、複雑な表情をして遠くを見つめた
「雪之丞君?」
その表情に百合子と大樹の視線が集まり、雪之丞は悔しそうに語りだす
「俺は未だに自分が許せない。 ライバルだのダチだの口では言ってたのに、あいつが一番苦しんでた時に俺は何も出来なかった… 俺にもう少し力があれば……」
拳を握りしめ雪之丞は二度と同じ過ちはごめんだと決意する
そう、横島一人苦しんでたのでは無かった
あの戦いの真実を知る者は大なり小なりいろんな思いを抱えている
雪之丞はその中でも特に後悔して悔しい思いを忘れて無かった
あの後も人一倍厳しい修行を続けて来たのは、今日この日の為と言っていい
雪之丞の険しい表情は、今日この日への決意を意味していた
「さあ、私達も行くわよ」
「ああ…」
百合子と大樹の表情も険しいものに一変して、3人で行動を開始する
まるで戦場に向かうような雰囲気を漂わせた3人は、そのまま決着の為に歩いてゆく
一方、電話を切った魔鈴は朝食の支度をしていた
令子の事務所に行くにしても、朝食を食べてからにしようとしたのだが…
この時、横島や魔鈴達は一つミスを犯した
自分達が霊感で目が覚めたように、令子も霊感で早く目覚めることを考えてないのだ
普段の令子はどんなに早くても9時過ぎまで起きない
昨日の帰宅時間を考えれば、まさかもう令子が行動してるとは予想も出来なかった
そう…
横島と令子の前世からの深く強い結びつきは、魔鈴やタマモや百合子の予想を超えているのを知らない
そうとは知らない横島達4人は、朝食を食べながら今日の行動を再び相談し始める