新しき絆・2
その日、令子は不思議な夢を見ていた
それは突然、横島が親戚の男性を連れてくるところから始まる
令子の心が微かに揺れるようなその男性は、強い霊能力をもった青年だった
遠縁で外国に住んでいたと言うその青年はGSらしい
それからその青年は、何故か仕事に着いて行くことになる
横島と青年はコソコソ内緒話をしながら、除霊現場の地下鉄の路線を歩いていく
「俺には… 俺には失いたくない大事なものがあるんだ…!! どうして守りたいんだ!!」
妖怪の毒でダメージを受けた青年は、強い眼差しで令子に訴えかける
そんな除霊をしていくうち、令子は知ってしまう
彼が未来の横島忠夫である真実を…
10年後の未来で美神令子と結婚している横島忠夫であることを…
未来を受け入れられない令子は、横島を殺そうとして自暴自棄になってしまう
そんな絶対絶命の状況を救ったのは一通の手紙だった
未来の美神令子から過去の美神令子に宛てた手紙
その後、妖怪は手紙を見た令子と横島により倒され、妖怪の妖毒の血清も無事手に入る
令子は手紙に記された通り、自分と横島の記憶を消して、未来の横島は血清を持って未来に帰っていく
横島と結婚して幸せそうな未来の令子
手紙にはその愛情と幸せな気持ちが溢れていた
「こんな女、私とは別人もいーとこよ! 絶対、私は違う未来へ行くからね!」
令子はそう言いつつ記憶を消した
「何かのまちがいでも、あんまり幸せそうにあんたのことのろけるから、怒る気も失せちゃった。 本人がいいんならいいんじゃない?」
その時、最後の瞬間令子の心に魂に広がったのは……
「なんなの… 随分鮮明な夢ね。」
窓の外がうっすら明るくなる頃、令子は目を覚ます
昨日遅かったにも関わらずこんな時間に目を覚ますなど珍しい
「なんちゅう夢なのよ。 気分が悪いわ」
有り得ない夢
有り得ない未来
そう言いきる自信がある夢だった
しかし、最後に感じたのは……
今までに感じたことの無い感情に令子は困惑する
「あれ…、地下鉄の妖怪蜘蛛って実際にあった事件よね…」
あまりに鮮明な夢に令子の霊感がなにやら騒ぐ
まさかとは思いつつ、令子は起き出して事務所に事件の記憶を確認に向かう
「あったわ」
一年少し前の記録に夢に見た事件があったが、未来の横島の存在などは書いてない
「あれは夢なの… それとも忘れたはずの記憶なの…?」
心が魂がざわめき、タダの夢ではないと警告を発している
まるで予知夢のような…
「人工幽霊、この事件の時に未来から来た横島クンは居た?」
令子は夢を否定しながらも真実を求めて、唯一全てを見ているはずの人工幽霊に確認をする
「……はい。 居ました。 オーナーは何故思い出したのですか?」
令子の問いかけに少し躊躇したが、人工幽霊は真実を答えるしか選択は無い
「わからないわ。 夢を見たの。 まるで予知夢のような警告のような夢を…」
有り得ない真実に令子は混乱していた
嫌悪感が真っ先に心を支配するが、それ以上に魂が騒ぐ
「いったいなんなの!!」
令子は机を叩き付けやり場の無い違和感と怒りを露わにした
それは突然、横島が親戚の男性を連れてくるところから始まる
令子の心が微かに揺れるようなその男性は、強い霊能力をもった青年だった
遠縁で外国に住んでいたと言うその青年はGSらしい
それからその青年は、何故か仕事に着いて行くことになる
横島と青年はコソコソ内緒話をしながら、除霊現場の地下鉄の路線を歩いていく
「俺には… 俺には失いたくない大事なものがあるんだ…!! どうして守りたいんだ!!」
妖怪の毒でダメージを受けた青年は、強い眼差しで令子に訴えかける
そんな除霊をしていくうち、令子は知ってしまう
彼が未来の横島忠夫である真実を…
10年後の未来で美神令子と結婚している横島忠夫であることを…
未来を受け入れられない令子は、横島を殺そうとして自暴自棄になってしまう
そんな絶対絶命の状況を救ったのは一通の手紙だった
未来の美神令子から過去の美神令子に宛てた手紙
その後、妖怪は手紙を見た令子と横島により倒され、妖怪の妖毒の血清も無事手に入る
令子は手紙に記された通り、自分と横島の記憶を消して、未来の横島は血清を持って未来に帰っていく
横島と結婚して幸せそうな未来の令子
手紙にはその愛情と幸せな気持ちが溢れていた
「こんな女、私とは別人もいーとこよ! 絶対、私は違う未来へ行くからね!」
令子はそう言いつつ記憶を消した
「何かのまちがいでも、あんまり幸せそうにあんたのことのろけるから、怒る気も失せちゃった。 本人がいいんならいいんじゃない?」
その時、最後の瞬間令子の心に魂に広がったのは……
「なんなの… 随分鮮明な夢ね。」
窓の外がうっすら明るくなる頃、令子は目を覚ます
昨日遅かったにも関わらずこんな時間に目を覚ますなど珍しい
「なんちゅう夢なのよ。 気分が悪いわ」
有り得ない夢
有り得ない未来
そう言いきる自信がある夢だった
しかし、最後に感じたのは……
今までに感じたことの無い感情に令子は困惑する
「あれ…、地下鉄の妖怪蜘蛛って実際にあった事件よね…」
あまりに鮮明な夢に令子の霊感がなにやら騒ぐ
まさかとは思いつつ、令子は起き出して事務所に事件の記憶を確認に向かう
「あったわ」
一年少し前の記録に夢に見た事件があったが、未来の横島の存在などは書いてない
「あれは夢なの… それとも忘れたはずの記憶なの…?」
心が魂がざわめき、タダの夢ではないと警告を発している
まるで予知夢のような…
「人工幽霊、この事件の時に未来から来た横島クンは居た?」
令子は夢を否定しながらも真実を求めて、唯一全てを見ているはずの人工幽霊に確認をする
「……はい。 居ました。 オーナーは何故思い出したのですか?」
令子の問いかけに少し躊躇したが、人工幽霊は真実を答えるしか選択は無い
「わからないわ。 夢を見たの。 まるで予知夢のような警告のような夢を…」
有り得ない真実に令子は混乱していた
嫌悪感が真っ先に心を支配するが、それ以上に魂が騒ぐ
「いったいなんなの!!」
令子は机を叩き付けやり場の無い違和感と怒りを露わにした