新しき絆・2
横島と銀一を見送った魔鈴達は自宅に戻っていた
「疲れたでしょう? ちょっと待ってて下さいね。 2人の部屋を用意しますから」
リビングでくつろぐタマモとシロだが、2人の表情には疲れが見え眠そうである
魔鈴の家には年末年始にタマモとシロが泊まった時に使った部屋があり、そこには2人の大切な荷物などもすでに置いているが、寝具の用意は必要であった
「あっ、ちょっと待って。 話しておかなきゃいけない話があるの…」
準備に向かおうとした魔鈴をタマモが呼び止め、振り向いた魔鈴に真剣な表情になり話し出す
「私達、もう美神事務所には戻れないの。 私も詳しい事情は知らないけど、多分美智恵が私達が魔鈴さんと仲がいいのを気が付いたんだと思う」
その話に驚きの表情を浮かべたのはシロであった
タマモ自身は横島から詳しくは聞いてはいないが、横島の様子と空港での美智恵の言葉でなんとなく感じている
魔鈴は雪之丞からいろいろ聞いていた為知っているが、シロは何も知らなかったのだ
「タマモ… 本当でござるか?」
驚きのままシロはタマモを見つめるが、その表情で全てが事実だと感じる
「本当ですよ。 先ほどは銀一さんが居ましたので話しませんでしたが、空港には雪之丞さんが居ました。 私は彼から詳しく聞いたので大筋で理解してます」
複雑な表情のタマモとシロに、魔鈴は微笑み語っていく
「今日からここが2人の家ですよ。 まだいろいろ問題が残ってますが、それはみんなで力を合わせて乗り越えましょうね」
魔鈴はそう話して、再びタマモ達の部屋の準備に向かう
残されたタマモは安心したような笑みを浮かべてシロを見る
「魔鈴さん、もう知ってたのね」
魔鈴は全てを承知の上で、自分達を歓迎して受け入れてくれた
前々から約束していたとは言え、当たり前のようにそれを実行する魔鈴に、タマモは心から感謝をする
「魔鈴殿はすごいでござるな~」
一方シロは、魔鈴の心の強さと優しさに純粋に感動していた
タマモはそんなシンプルなシロを見て少し苦笑いを浮かべるが、こんな平和で温かい環境に心地よさを感じる
魔鈴の家でそんな会話をしている頃
横島は銀一の自宅のあるマンションに到着する
「結構近いな~」
横島は危なげなく軽々と地上に降りた
対して魔法のほうきが初体験の銀一は、少しホッとしたような表情を浮かべる
「魔法のほうきで空を飛ぶなんて、夢にも思わなかったよ」
地上に降りて落ち着いた銀一は思わず笑っていた
「まあな。 オカルト関係者でも普通は無いよ。 今は魔法のほうきは世界に何本も無いしな… 現在使われてるのは魔鈴さんのと俺の2本だけだろうな」
少し考えると、横島はこの魔法のほうきがいかに貴重か実感していた
まあ、これは魔鈴からもらった大切な物だから誰にも渡さないが…
「じゃあ横っち、またな! 今度ゆっくり遊びに行くわ」
「ああ、俺は魔鈴さんのとこに居るから、いつでも来てくれよ。 映画頑張ってな!」
名残惜しそうに会話していた2人だが、お互い笑顔で別れる
再びほうきで帰って行く横島を、銀一は少し羨ましそうに見つめている
「いろいろ大変そうやけど… 横っちの周りは幸せそうやな~ みんないい笑顔してたわ」
魔鈴、タマモ、シロ
そんな3人の横島に向けられる笑顔を、銀一は少し羨ましく感じていた
「まあ、俺は俺で頑張るしか無いわな」
少し眠そうにあくびをした銀一は笑って部屋に帰っていく
「疲れたでしょう? ちょっと待ってて下さいね。 2人の部屋を用意しますから」
リビングでくつろぐタマモとシロだが、2人の表情には疲れが見え眠そうである
魔鈴の家には年末年始にタマモとシロが泊まった時に使った部屋があり、そこには2人の大切な荷物などもすでに置いているが、寝具の用意は必要であった
「あっ、ちょっと待って。 話しておかなきゃいけない話があるの…」
準備に向かおうとした魔鈴をタマモが呼び止め、振り向いた魔鈴に真剣な表情になり話し出す
「私達、もう美神事務所には戻れないの。 私も詳しい事情は知らないけど、多分美智恵が私達が魔鈴さんと仲がいいのを気が付いたんだと思う」
その話に驚きの表情を浮かべたのはシロであった
タマモ自身は横島から詳しくは聞いてはいないが、横島の様子と空港での美智恵の言葉でなんとなく感じている
魔鈴は雪之丞からいろいろ聞いていた為知っているが、シロは何も知らなかったのだ
「タマモ… 本当でござるか?」
驚きのままシロはタマモを見つめるが、その表情で全てが事実だと感じる
「本当ですよ。 先ほどは銀一さんが居ましたので話しませんでしたが、空港には雪之丞さんが居ました。 私は彼から詳しく聞いたので大筋で理解してます」
複雑な表情のタマモとシロに、魔鈴は微笑み語っていく
「今日からここが2人の家ですよ。 まだいろいろ問題が残ってますが、それはみんなで力を合わせて乗り越えましょうね」
魔鈴はそう話して、再びタマモ達の部屋の準備に向かう
残されたタマモは安心したような笑みを浮かべてシロを見る
「魔鈴さん、もう知ってたのね」
魔鈴は全てを承知の上で、自分達を歓迎して受け入れてくれた
前々から約束していたとは言え、当たり前のようにそれを実行する魔鈴に、タマモは心から感謝をする
「魔鈴殿はすごいでござるな~」
一方シロは、魔鈴の心の強さと優しさに純粋に感動していた
タマモはそんなシンプルなシロを見て少し苦笑いを浮かべるが、こんな平和で温かい環境に心地よさを感じる
魔鈴の家でそんな会話をしている頃
横島は銀一の自宅のあるマンションに到着する
「結構近いな~」
横島は危なげなく軽々と地上に降りた
対して魔法のほうきが初体験の銀一は、少しホッとしたような表情を浮かべる
「魔法のほうきで空を飛ぶなんて、夢にも思わなかったよ」
地上に降りて落ち着いた銀一は思わず笑っていた
「まあな。 オカルト関係者でも普通は無いよ。 今は魔法のほうきは世界に何本も無いしな… 現在使われてるのは魔鈴さんのと俺の2本だけだろうな」
少し考えると、横島はこの魔法のほうきがいかに貴重か実感していた
まあ、これは魔鈴からもらった大切な物だから誰にも渡さないが…
「じゃあ横っち、またな! 今度ゆっくり遊びに行くわ」
「ああ、俺は魔鈴さんのとこに居るから、いつでも来てくれよ。 映画頑張ってな!」
名残惜しそうに会話していた2人だが、お互い笑顔で別れる
再びほうきで帰って行く横島を、銀一は少し羨ましそうに見つめている
「いろいろ大変そうやけど… 横っちの周りは幸せそうやな~ みんないい笑顔してたわ」
魔鈴、タマモ、シロ
そんな3人の横島に向けられる笑顔を、銀一は少し羨ましく感じていた
「まあ、俺は俺で頑張るしか無いわな」
少し眠そうにあくびをした銀一は笑って部屋に帰っていく