新しき絆・2
その頃、魔鈴の家では食事を終えた銀一が帰ろうとしていた
「そろそろ帰るわ。 今日も朝から仕事なんや」
もうすぐ朝方という時間だが、銀一は仕事の為帰らねばならない
「大丈夫ですか? 泊まってここから仕事に行かれたらどうですか?」
「こんな時間に帰っても寝る時間無いだろ? 遠慮しなくていいぞ」
「そうしたいんやけど、明日の準備もあるし帰らなあかんのや」
時間が時間なだけに魔鈴と横島は泊まって行けばいいと進めるが、銀一はそうもいかないようだ
「じゃあ、送っていくよ。 タクシー代も高いからな」
横島は立ち上がり外出するために上着を着込む
「今日は本当にご馳走さまでした。 今度はレストランに来ます。 タマモちゃんとシロちゃんも、いろいろありがとうな。 ほんまにいい経験になったわ」
横島が準備しているうちに、笑顔で魔鈴達に挨拶をして握手を交わしていく
「はい、いつでもいらして下さい。 店に来る前に連絡を頂ければ個室を開けておきます」
「今度横島の昔の話を聞かせてね」
「拙者も聞きたいでござる!」
魔鈴もタマモもシロも笑顔で銀一に答えている
短い時間だったが、魔鈴達と銀一はすっかり仲良くなったようだ
「本当の事を言うと少し心配だったんや。 横っち、美神さんやおキヌちゃんとの様子変だったし… 理由はわからんけど、なんかあったんやろ? でも、魔鈴さんやタマモちゃんやシロちゃんと一緒の横っち見て安心したわ。 これからも横っちのこと頼むな」
銀一は真剣な表情になり魔鈴達に頭を下げる
本当にいろいろあった1日だったが、銀一が最も気になっていたのは横島の変化であった
「大丈夫ですよ。 横島さんは私達が守ります」
優しく嬉しそうな笑みを浮かべる魔鈴の言葉に、タマモとシロも笑顔で頷く
銀一もそんな魔鈴達の笑顔を見てホッとしたように笑みを浮かべた
「銀ちゃん行こうか?」
魔鈴達とそんな話をしている銀一のところに、コートを着てほうきを片手に持った横島がやって来る
「横っち、そのほうきは何するんや?」
「ああ、こいつで送って行くんだよ。 少し寒いけど早いぞ?」
不思議そうに見つめる銀一に、横島はニコニコと説明していた
「マジか!?」
さすがの銀一も驚きでいっぱいの表情である
魔鈴が魔女なのは聞いたが、まさかおとぎ話に出てくる魔女のように、ほうきで空を飛ぶとは想像もしてなかったようだ
「ああ、そんな笑えん冗談を言うかよ」
銀一のあまりの驚きように横島は苦笑いを浮かべる
「魔鈴さん、じゃあ行って来ます。 タマモとシロは魔鈴さんの家に居てくれ」
横島は魔鈴に声をかけて銀一を乗せて空へ飛び立っていく
「横っち! 大丈夫か? 落ちひんか!?」
初体験の魔法のほうきにびびった様子の銀一は、横島に掴まって固まっていた
「大丈夫だって、慣れたら気持ちいいぞ」
すっかり素に戻っている銀一に横島は昔を思い出して笑みを浮かべている
「昔は2人でいろいろ無茶したよな~」
横島は懐かしそうに語るが、銀一はまだほうきに慣れて無い
「横っち! 頼むから落とさんといてくれよ!!」
銀一には思い出に浸る余裕は無いようだ
そんな賑やかな2人が、静かな夜の空をほうきで飛んで行った
「そろそろ帰るわ。 今日も朝から仕事なんや」
もうすぐ朝方という時間だが、銀一は仕事の為帰らねばならない
「大丈夫ですか? 泊まってここから仕事に行かれたらどうですか?」
「こんな時間に帰っても寝る時間無いだろ? 遠慮しなくていいぞ」
「そうしたいんやけど、明日の準備もあるし帰らなあかんのや」
時間が時間なだけに魔鈴と横島は泊まって行けばいいと進めるが、銀一はそうもいかないようだ
「じゃあ、送っていくよ。 タクシー代も高いからな」
横島は立ち上がり外出するために上着を着込む
「今日は本当にご馳走さまでした。 今度はレストランに来ます。 タマモちゃんとシロちゃんも、いろいろありがとうな。 ほんまにいい経験になったわ」
横島が準備しているうちに、笑顔で魔鈴達に挨拶をして握手を交わしていく
「はい、いつでもいらして下さい。 店に来る前に連絡を頂ければ個室を開けておきます」
「今度横島の昔の話を聞かせてね」
「拙者も聞きたいでござる!」
魔鈴もタマモもシロも笑顔で銀一に答えている
短い時間だったが、魔鈴達と銀一はすっかり仲良くなったようだ
「本当の事を言うと少し心配だったんや。 横っち、美神さんやおキヌちゃんとの様子変だったし… 理由はわからんけど、なんかあったんやろ? でも、魔鈴さんやタマモちゃんやシロちゃんと一緒の横っち見て安心したわ。 これからも横っちのこと頼むな」
銀一は真剣な表情になり魔鈴達に頭を下げる
本当にいろいろあった1日だったが、銀一が最も気になっていたのは横島の変化であった
「大丈夫ですよ。 横島さんは私達が守ります」
優しく嬉しそうな笑みを浮かべる魔鈴の言葉に、タマモとシロも笑顔で頷く
銀一もそんな魔鈴達の笑顔を見てホッとしたように笑みを浮かべた
「銀ちゃん行こうか?」
魔鈴達とそんな話をしている銀一のところに、コートを着てほうきを片手に持った横島がやって来る
「横っち、そのほうきは何するんや?」
「ああ、こいつで送って行くんだよ。 少し寒いけど早いぞ?」
不思議そうに見つめる銀一に、横島はニコニコと説明していた
「マジか!?」
さすがの銀一も驚きでいっぱいの表情である
魔鈴が魔女なのは聞いたが、まさかおとぎ話に出てくる魔女のように、ほうきで空を飛ぶとは想像もしてなかったようだ
「ああ、そんな笑えん冗談を言うかよ」
銀一のあまりの驚きように横島は苦笑いを浮かべる
「魔鈴さん、じゃあ行って来ます。 タマモとシロは魔鈴さんの家に居てくれ」
横島は魔鈴に声をかけて銀一を乗せて空へ飛び立っていく
「横っち! 大丈夫か? 落ちひんか!?」
初体験の魔法のほうきにびびった様子の銀一は、横島に掴まって固まっていた
「大丈夫だって、慣れたら気持ちいいぞ」
すっかり素に戻っている銀一に横島は昔を思い出して笑みを浮かべている
「昔は2人でいろいろ無茶したよな~」
横島は懐かしそうに語るが、銀一はまだほうきに慣れて無い
「横っち! 頼むから落とさんといてくれよ!!」
銀一には思い出に浸る余裕は無いようだ
そんな賑やかな2人が、静かな夜の空をほうきで飛んで行った