新しき絆・2
「一時はどうなるかと思いました。 タマモちゃんもシロちゃんも無事で本当に良かった」
魔鈴は横島に続いて、タマモとシロも抱きしめる
それだけ彼女は横島だけでなく、タマモとシロのことも心配していたのだ
「ありがとう… 今回は流石に疲れたわ」
自分も魔鈴に抱きしめられるとは思ってなかったタマモは、少し驚きの表情を見せるが、すぐに安らいだような笑顔を見せる
「空飛ぶ飛行機は怖いでござる! 二度と乗りたくないでござる!」
初体験の飛行機が今回だったシロは、飛行機が嫌いになりそうであった
「横っち、この人お前の彼女か?」
ニヤニヤと横島をからかうような笑顔の銀一が、隣にやってくる
「ああ、そうだな。 この人は魔鈴めぐみさん、俺の大切な人だよ」
横島は少し恥ずかしそうにしたものの、嬉しそうに言い切った
「ほう~ 相変わらず隅に置けんやっちゃな~」
あまりにあっさり認めた横島に銀一は驚くが、それでもからかうように続けている
「よく言うよ。 銀ちゃんは昔っからモテモテだったクセに…」
横島はからかう銀一に苦笑いして返すが…
「お前な… 自分かてモテてたんやぞ?」
昔を思い出しあきれ気味に横島を見る銀一
「俺にそんな記憶は無いぞ!」
横島は少し考えるが、思い当たらないようだ
「やっぱり横島さんはモテてたんですね?」
銀一が語った横島の過去に、魔鈴は興味津々に話に加わる
「ああ、そうや。 結構人気あったで。 気が付いてないのは本人だけや」
銀一は魔鈴に告げ口するように言い切る
そんな銀一の言葉に、魔鈴は複雑そうな表情で横島を見つめ、タマモとシロはやっぱりと言いたげな視線を横島に向けた
「俺はモテてないですって! 魔鈴さん信じて下さいよ! タマモとシロもそんな目で見なくても、俺がモテないのは知ってるだろ!?」
横島は魔鈴達の視線に慌てて否定するが、それでも変わらない
誰も横島の言葉は信じてないようだ
「横島さんは筋金入りの鈍感ですからね…」
魔鈴は久しぶりに見る横島の慌てる姿を、微笑ましく見ていた
(横島さんの鈍感は、極度の自己不信からくる物ですからね… あのお母様に育
てられた影響でしょうか?)
魔鈴はふと思う
何事にも原因があるはずだ
横島の極度の自己不信の根底には優秀すぎる両親の存在が大きいのでは…
そこまで考えて魔鈴は思考を止める
(理由はともかく、私には幸運でしたね。 横島さんが鈍感でなければチャンスなど無かったでしょうから)
現状の幸せを考えれば、横島の鈍感には感謝しなければならない気がした
「俺は俳優やってる近畿剛一。 本名は銀一。 横っちの幼なじみや、よろしく!」
銀一は慌てる横島を放置して、笑顔で魔鈴に挨拶する
「えっ…!? あの有名な… 私は魔鈴めぐみ。 都内で魔法料理のレストランを経営してます」
魔鈴は銀一の正体を気が付いていなかったらしく、かなり驚いたようだ
一方横島は、モテた記憶が無いのに疑われて少しイジけそうである
「なあタマモ… 俺ってそんなに信用無いか?」
「信用の問題じゃないわ。 横島があまりに鈍感なのが問題なのよ」
苦笑いの横島にタマモは少しからかうように笑っていた
魔鈴は横島に続いて、タマモとシロも抱きしめる
それだけ彼女は横島だけでなく、タマモとシロのことも心配していたのだ
「ありがとう… 今回は流石に疲れたわ」
自分も魔鈴に抱きしめられるとは思ってなかったタマモは、少し驚きの表情を見せるが、すぐに安らいだような笑顔を見せる
「空飛ぶ飛行機は怖いでござる! 二度と乗りたくないでござる!」
初体験の飛行機が今回だったシロは、飛行機が嫌いになりそうであった
「横っち、この人お前の彼女か?」
ニヤニヤと横島をからかうような笑顔の銀一が、隣にやってくる
「ああ、そうだな。 この人は魔鈴めぐみさん、俺の大切な人だよ」
横島は少し恥ずかしそうにしたものの、嬉しそうに言い切った
「ほう~ 相変わらず隅に置けんやっちゃな~」
あまりにあっさり認めた横島に銀一は驚くが、それでもからかうように続けている
「よく言うよ。 銀ちゃんは昔っからモテモテだったクセに…」
横島はからかう銀一に苦笑いして返すが…
「お前な… 自分かてモテてたんやぞ?」
昔を思い出しあきれ気味に横島を見る銀一
「俺にそんな記憶は無いぞ!」
横島は少し考えるが、思い当たらないようだ
「やっぱり横島さんはモテてたんですね?」
銀一が語った横島の過去に、魔鈴は興味津々に話に加わる
「ああ、そうや。 結構人気あったで。 気が付いてないのは本人だけや」
銀一は魔鈴に告げ口するように言い切る
そんな銀一の言葉に、魔鈴は複雑そうな表情で横島を見つめ、タマモとシロはやっぱりと言いたげな視線を横島に向けた
「俺はモテてないですって! 魔鈴さん信じて下さいよ! タマモとシロもそんな目で見なくても、俺がモテないのは知ってるだろ!?」
横島は魔鈴達の視線に慌てて否定するが、それでも変わらない
誰も横島の言葉は信じてないようだ
「横島さんは筋金入りの鈍感ですからね…」
魔鈴は久しぶりに見る横島の慌てる姿を、微笑ましく見ていた
(横島さんの鈍感は、極度の自己不信からくる物ですからね… あのお母様に育
てられた影響でしょうか?)
魔鈴はふと思う
何事にも原因があるはずだ
横島の極度の自己不信の根底には優秀すぎる両親の存在が大きいのでは…
そこまで考えて魔鈴は思考を止める
(理由はともかく、私には幸運でしたね。 横島さんが鈍感でなければチャンスなど無かったでしょうから)
現状の幸せを考えれば、横島の鈍感には感謝しなければならない気がした
「俺は俳優やってる近畿剛一。 本名は銀一。 横っちの幼なじみや、よろしく!」
銀一は慌てる横島を放置して、笑顔で魔鈴に挨拶する
「えっ…!? あの有名な… 私は魔鈴めぐみ。 都内で魔法料理のレストランを経営してます」
魔鈴は銀一の正体を気が付いていなかったらしく、かなり驚いたようだ
一方横島は、モテた記憶が無いのに疑われて少しイジけそうである
「なあタマモ… 俺ってそんなに信用無いか?」
「信用の問題じゃないわ。 横島があまりに鈍感なのが問題なのよ」
苦笑いの横島にタマモは少しからかうように笑っていた